内容説明
「大企業」ワコールHD社長塚本能交が、長年の自社顧問弁護士を妹洋子と童夢社長林みのるの離婚訴訟代理人として送り込んだ。結果は、惨憺たる「ご乱心裁判」と化して古都の大顰蹙を買った。京都経済界を二分する「忖度合戦」の虚々実々が白日の下に展開。
目次
童夢と林みのるの最後の夢
ワコール創業家との半世紀近い“親戚付き合い”
ワコールHD社長妹の“欲得”の渦
「名義貸しした株は全部私のもの」(塚本洋子)
「童夢本社があった土地は名実ともに洋子のもの」
林みのる側の反論。「洋子の財産を横取り」との印象操作
「機密保持」か、「謝罪」か、のガチンコ対決
ワコールと童夢の間の観察者たち
ワコールの企業イメージそっちのけの裁判戦術
林への絶対的信頼と風聞が直面した“古都の忖度”
ワコール源流の五個荘近江商人の真髄「三方とく」
最高裁まで闘う
著者等紹介
丸山昇[マルヤマノボル]
マスコミ・言論・報道・NHK問題、国鉄解体(民営化)・JR問題、警察腐敗問題、信濃川中流域涸渇問題などを取材し、週刊誌や月刊誌などでレポートを発表してきたフリーランスのジャーナリスト。1948年長野県生まれ、東洋大学(社会学部)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ayako H
2
なんといいますか、まぁ、俗人の理解を超えたところにあるお話ですな。お金があるところにはあり、たくさん持っている人はもっとほしくて無駄な争いをする、といったところでしょうか。2017/10/21
はるまき
0
☆☆:林みのるVS元嫁の争いは裁判の場に。裁判で名義貸しした株の「真の所有権」が認められるのは難しいであろうことは容易に想像できたけど、エビデンスにも整合性にも乏しい元嫁側の主張が満額認められているらしいことには暗澹たる気分にさせられる。やはり現実は池井戸 潤の小説のようにはいかないのだな(苦笑)。しっかし、相変わらず校正・校閲がザルで萎える。2018/05/20
でかぴょん
0
★☆☆☆☆2018/02/28