出版社内容情報
太古の楽園にあった知恵の木の実は幻覚性キノコだったという人類誕生の秘密から錬金術、嗜好品と植民地、麻薬戦争、星間宇宙船までも射程に入れた文明史的スケールとドラッグのつきあい方を解き明かす。90年代アメリカのサイケデリック・リバイバルの最先端に位置する大著。
内容説明
ドラッグと意識変容を軸に太古から現代までの人間の歩みを読み直す。紅茶、コーヒー、タバコ、大麻、コカイン、幻覚剤まで―なぜドラッグに魅せられるのかを解き明かす。
目次
序言 ドラッグに関する新思想宣言
1 楽園(シャーマニズム;食物に潜む魔力 ほか)
2 失楽園(ソーマを求めて―黄金のヴェーダの謎;楽園の黄昏―ミノア期クレタとエレウシスの秘儀 ほか)
3 地獄(ささやかな満足―砂糖・コーヒー・紅茶・チョコレート;煙が目にしみる―アヘンとタバコ ほか)
4 楽園復活?(幻覚剤の歴史;アルカイック的楽園再来への期待)
エピローグ 内と外なる星の海を見渡して
著者等紹介
マッケナ,テレンス[マッケナ,テレンス][McKenna,Terence]
ネオ・サイケデリック・グル、ポスト・モダン・シャーマンあるいはマッシュルーム・グルと呼ばれ世紀末アメリカの新たなドラッグカルチャーの旗手として話題を集めている。1946年生まれ、カリフォルニア大学バークレー校で生態学、資源保護、シャーマニズムを専攻し、その後、意識変容と民族薬理学の研究に携わる。アジアや南米を幅広く旅行して、特にアマゾン川流域のシャーマニズムと民族医学を研究した。一方で、化学的な幻覚剤LSDの非合法化とともに始まったサイケデリック・サブカルチャーに対する政府の弾圧に対して、70年代中期、幻覚性キノコの家庭栽培技術を確立し、そのマニュアルを刊行。これを契機に自然界の幻覚剤ともいうべきシロシビン・キノコが大衆にも手軽に入手可能になり、アメリカでは爆発的に広まった。その幻覚体験はアメリカ・ヨーロッパの精神文化、音楽、アートの深部に多大の影響を与えている
小山田義文[オヤマダヨシフミ]
1923年福岡県生まれ。東京外国語学校(現東京外国語大学)英語部卒。現在、中央大学教授。専攻は英語、文学
中村功[ナカムライサオ]
1943年大連生まれ。東京外国語大学英米科卒。現在、青山学院大学教授。専攻は英語、米文学
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感想・レビュー
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lionleef
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
MO