出版社内容情報
ポストコロニアル状況下のアフリカ文学と多言語・多民族社会の可能性を探る。西欧文化・言語の数百年に及ぶ支配からの脱植民地化の苦悩・克己に発するアフリカ人文学者の作品・評論を精緻に読み取り、次時代の展望を示す現代アフリカ文学・言語文化論集。
内容説明
西欧文化・言語の数百年に及ぶ支配からの脱植民地化の苦悩・克己に発するアフリカ人文学者の作品・評論を精緻に読み取り、次時代の展望を示す現代アフリカ文学・言語文化論集。
目次
第1章 文学の射程―もう一つのアフリカ現代史(プロローグ―二〇世紀アフリカ文学;歴史と人間を再定義するということ―アフリカ小説の宿命として ほか)
第2章 書評とエッセイ(南アの暗黒に情け容赦ないペン/アンドレ・ブリンク著『白く渇いた季節』;もう一つのナイロビ―都市浮浪民の底辺生活を活写/トマス・アカレ著『スラム』 ほか)
第3章 ことばと社会の動態(言語的植民地における言語の問題―アフリカの場合;マルチ・リンガリズムとアフリカ―人間と社会の開発の視点から ほか)
第4章 地域研究と歴史記述(地域研究の射程;アフリカ地域研究の視点 ほか)
著者等紹介
宮本正興[ミヤモトマサオキ]
1941年兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(言語学専攻)修了。立命館大学助教授、大阪外国語大学教授などを経て、現在、中部大学国際関係学部教授。専攻はスワヒリ語、アフリカ地域研究(言語・文学・歴史)
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