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内容説明
3万5千頭のウシの脳下垂体を、一つずつ手作業で皮をむき、取り出した0.5ミリグラムの酵素「レニン」。最先端の遺伝子工学を導入し、その暗号解読にも成功―。研究現場で自らの信念と実践によって世界的成果を挙げた著者が、遺伝子を通して垣間見た生命の不思議や、調和と「つつしみ」の大切さ、科学のありようと人間の幸福など、陽気ぐらしを目指す新時代の生き方について語る。
目次
第1章 創造力の源泉(教育と研究の現場から;生い立ち;親心を知る―信仰と学究へのアプローチ)
第2章 ひとすじの道(アメリカ留学;転機また転機―日本・アメリカ・日本)
第3章 やり切る心―私の百年祭(三年千日―筑波大学創立十周年と教祖百年祭を目指して;遺伝子工学にチャレンジ;生命の不思議―遺伝子の秘密)
第4章 陽気ぐらしを目指す科学(科学の新しいものの見方;遺伝子工学と生命の倫理;「つつしみ」と調和のとれた文明;生命創造の意志;科学と人間の幸福)
エピローグ―研究者としての私の信条
著者等紹介
村上和雄[ムラカミカズオ]
1935年12月26日、奈良県天理市生まれ。1963年、京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。その後、米国オレゴン医科大学研究員、バンダービルト大学医学部助教授を経て、1978年より筑波大学応用生物化学系教授。高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、世界的に脚光を浴びる。1996年、日本学士院賞受賞。2011年、瑞宝中綬章受章。現在、筑波大学名誉教授、国際科学振興財団バイオ研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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