内容説明
柔道の世界化に尽力した2人の日本人の物語。世界一の柔道大国フランス。柔道家・粟津正蔵は、その発展の功労者として仏最高勲章レジオン・ドヌールを受章した人物だ。そして中山正善は、天理教真柱としての世界的な人脈を生かし、柔道のオリンピック正式種目採用に導いた陰の功労者である。立場を超え、柔道のJUDO化に力を尽くした2人の知られざるエピソードをつづる。
目次
序章 フランス在住の老柔道家
第1章 渡仏前夜(生い立ち;柔道の道;フランス上陸;練習開始)
第2章 フランスでの指導(妻の来仏;パリでの暮らし;日本柔道敗れる―ヘーシンクの出現)
第3章 二代真柱との交流(海外巡教;初めての邂逅;フランスに残る;十三年ぶりの帰国)
第4章 東京オリンピック(故国にて;奇跡の東京オリンピック;柔道、正式種目となる;悲願ならず)
第5章 天理柔道(天理教の進出;天理柔道の憧れ;天理の教えと柔道家たち;天理からヨーロッパへ)
第6章 柔道人生(なぜ、フランスなのか;橋渡し役として;別れ;栄冠)
著者等紹介
永尾教昭[ナガオノリアキ]
1956年、京都市生まれ。1978年、天理大学外国語学部フランス学科卒業。1984年から天理教ヨーロッパ出張所勤務。95年、同所長に就任(2009年まで)。2009年4月、学校法人天理大学総合企画部長。同年11月、天理教海外部次長。12年11月から15年3月まで天理教道友社社長。天理教本部員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。