内容説明
気高くも美しい『真珠門』の“絵草紙”二人の小さな愛が、村のために大きく散ったとき、人々を幸せへ導く『真珠門』が生まれた。これは、笛の上手な漁師の若者と、海底の貝のお城にすむ美しい真珠の精との、悲しい恋の“絵物語”である。湖の主・ラオロンをあざむいて結ばれた二人だが、行く手にはいろいろな難題が…ついに二人は大切な「愛」を、村人たちのために捧げる。月夜の晩、真珠門のそばに行くと、スウトンアの吹く澄んだ横笛の音と、憂いを秘めた真珠の淋しげな歌声が聞こえるといいます。宝石の真珠が深い愛情のしるしといわれるのは、このお話からきているのかもしれません。