内容説明
動物のお医者さんのほんとうのお話。この町の獣医師ワシヅカ先生は、ケガをしたアヒルを捕まえるためにカヌーに乗ったり、車に閉じ込められた犬を助けたり、ライオンの診察で動物園に出かけたりと、毎日がてんやわんやの大忙し!
目次
野生のタヌキ タンポポ
3本足の捨てネコ エイハブ
野生のハト アン
マロンとサスケ 車に閉じ込められた犬
アヒル救出大作戦 救出作戦1日目
アヒル救出大作戦 救出作戦2日目
ライオン・ライちゃん騒動記
著者等紹介
鷲塚貞長[ワシズカサダナガ]
ワシヅカ獣医科病院院長、獣医学博士。SCR協会会長、名古屋ECO動物海洋専門学校教育顧問、日本ペンクラブ会員、獣医学学会で学会賞多数、日展陶芸作家(5回入選)。(社)名古屋市獣医師会元会長、中部獣医師会連合会元連合会長、(社)日本獣医師会元理事、藍綬褒章(1994年)、名古屋和合ロータリークラブ元会長。神戸市生まれ。動物たちの命を守る活動にも関心が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずぽん
21
動物病院の先生が診療した動物のお話、ノンフィクションの児童書。野生動物の治療など国からの治療費負担はあって当たり前だと思ったし、一緒に暮らすペットとの関わりをきちんと考えてほしいと思ったし。うちがお世話になっていた先生もそうだけれど、動物と真摯に向き合ってお仕事をしている姿に頭が下がる。夏休みの読書にはもってこいの100ページ弱、これを読んでいろんなことを感じてほしいな。最後に一言、真夏の暑い盛りの真昼間に、お散歩させるのは止めてください!!2024/07/29
みゆき
16
児童書とは知らずに手に取った。著者がレスキュー、診察した野生動物と動物園のライオンの話。全6話。野生動物の所有権は国にあるそうだ。傷ついた野生動物を保護した場合、その治療費は保護した者に任せる。これっておかしいわ。著者が仰せのとおり、治療費も国が負担すべきだ。ひとつでも多くの命を救いたいという信念が伝わってきて、このような獣医師さんには頭が下がる。世知辛い世の中だが、「人が動物に迷惑をかけない社会に」(P65より)という心掛けがあれば、誰にでも優しい社会になるはずだ。 2023/09/26
2時ママ
2
次女 小5 ひとり読み。2021/05/23
TOYOLy
0
本当に心から生き物のことを想っている優しい院長先生なのだな…。私も保護猫がいる。私には1匹で精一杯だけど本当はもっと助けたい気持ちはある。レスキューして動物病院で治療して飼い主さん探してくださーいって言う人が多いみたいだけど、そこで終わりじゃないんだよ。飼えないなら「ずっとの家」を見つけるまで手伝って欲しい。私も自分に出来ることをする!と再度誓った。それにしても大型ネコ科の治療大変そうだな…。2024/08/21