内容説明
西洋と東洋が出会ったとき、もうひとつの再生医療が道を開いた。認知症はもう「根治しない病」ではない。肝細胞増殖因子が脳と身体をよみがえらせる。
目次
第1章 認知症の現在(脳の老化;認知症はどうして起こる?;認知症の症状;認知症の薬)
第2章 再生医療と漢方医科学―漢方の力を科学が証明する(人々が持つ再生力の源;漢方医科学は科学的根拠がない?;漢方医学の考え方;知られざる生薬の力―生薬を配合した漢方薬)
第3章 夢の発見HGF組織再生のヒミツ―よみがえる身体、よみがえる脳(HGF(肝細胞増殖因子 Hepatocyte Growth Factor)とは何か
HGFはこうして発見された
肝臓が復活する
多機能なHGF
難病にも有効なHGF―東北大学、慶応大学の臨床試験
HGF治療の二つの方向―私たちのチャレンジ)
第4章 西洋と東洋が出会うとき―HGF産生を誘導する生薬の配合(HGF誘導因子―何がHGFを産生させるのか;生薬の組み合わせが重要)
第5章 「漢方医科学」とHGFが予言する―難病治療の未来、認知症は救える(認知症の前段階;漢方医学からみたMCI(軽度認知障害)とアミロイドβ、タウ
認知症医療の新たな可能性)
著者等紹介
中村敏一[ナカムラトシカズ]
1945年(昭和20年)2月2日生まれ。大阪大学名誉教授。理学博士。日本癌学会名誉会員。株式会社ニューロゲン代表取締役社長。主な受賞歴:日本生化学会奨励賞、日本癌学会奨励賞(1984)、高松宮妃癌研究基金学術賞(1992)、安田記念医学賞、第12回大阪科学賞、持田記念学術賞(1994)、井上科学賞(1995)、NatureMedicine/Anges MGバイオメディカル大賞(2006)、紫綬褒章(2006)
岡清正[オカキヨマサ]
1967年(昭和42年)4月11日生まれ。山口大学農学部獣医学科卒業。動物病院で獣医師として勤務後、大阪大学大学院医学系研究科で医学博士の学位を取得。神戸大学医学部助手、大阪大学微生物病研究所助手を経て、2004年より大阪大学大学院医学系研究科の中村敏一教授のもとでHGF研究に従事。2011年に大阪大学特任准教授。2012年より株式会社ニューロゲン研究開発部部長
大城日出男[オオシロヒデオ]
1957年(昭和32年)1月1日生まれ。上海中医薬大学附属日本校校長。一般財団法人国際伝統医学教育研究振興機構代表理事。株式会社漢方医科学研究所代表取締役。関西大学工学部で学んだ後、東洋医学の途を志し鍼灸の大学(現関西医療大学)に入学。卒業後、「漢方処方」を学ぶため、中国の上海中医薬大学で「中医学」を学ぶ。平成2年6月よりハイレベルな東洋医学(中医学)の普及とその人材育成を目指し、上海中医薬大学附属日本校にて「中医学」の教育を開始し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



