内容説明
反目と対立、交流と協力、厚く長い日韓交流の現代史。過去の植民地支配に遡る「歴史問題」が不信と嫌悪を再生産する、数年来の日韓関係―。本書は日韓交流の正負の両面性をバランスよく扱いながら、現代を焦点化して再構成することで、日韓の理解増進と信頼構築のための議論の土台を目指す。韓国の定番歴史シリーズから、期待の1冊。
目次
第1章 大日本帝国の遺産と南北分断国家
第2章 日韓条約の締結と国交再開
第3章 在日韓人と南・北・日関係
第4章 経済発展と相互依存
第5章 人間の往来と文化交流
第6章 歴史摩擦と平和共栄
第7章 おわりに―未来と世界に向かう日韓関係の再構築を願って
補章 日韓の歴史摩擦と克服の方向―日本軍「慰安婦」問題を中心に
著者等紹介
鄭在貞[テイザイテイ]
韓国近代史と日韓関係史の専門家である。ソウル大学校と東京大学で学部と大学院を卒え、文学博士を取得した。現在、ソウル市立大学の名誉教授である。同大学校の人文大学長、大学院長などを歴任した。東北亜歴史財団理事長、日韓関係史学会会長、国史編纂委員会、ソウル市史編纂委員会、歴史問題研究所などの委員を歴任した。日韓両国政府が支援する日韓歴史共同研究委員会(1・2期)の幹事として活躍した
市村繁和[イチムラシゲカズ]
現在、成蹊大学アジア太平洋研究センター客員研究員。おもな関心領域は、ポストコロニアル状況における日韓の社会文化交流および日韓連帯史。韓国外国語大学国際地域大学院韓国学科にて碩士(修士に相当)および博士学位(韓国学(韓国社会・文化専攻))を取得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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