内容説明
韓国に住み、子どもを育て、感じ考えたこと、日本と韓国との関わり、歴史について学んだこと、大切な日韓の人たちに届けたいこと、たくさん書きました。
目次
第1章 「歴史」の鏡をのぞきみる(古代・中世の朝鮮半島と日本の交流と対立;侵略と植民地支配の歴史をまっすぐに見る;解放と分断、独裁と民主化―韓国の現代を知る)
第2章 あの人、この場所(朝鮮・韓国に生きた人びとと日本;場所から見えてくる歴史)
第3章 暮らす、生きる―韓国社会の一員として(「負の歴史」にどう向き合っていくのか;歴史の「被害者」を思う;日本のナショナリズムと差別;領土問題・分断・とり残された人びと;少数者の立場で「多文化・韓国」を生きる;在日韓国・朝鮮人とともに)
著者等紹介
宮内秋緒[ミヤウチアキオ]
1974生まれ、神戸出身。天理大学、韓国外国語大学校国際地域大学院卒業(修士)。歴史倶楽部・代表、LGBTQ+アライ。韓国・京畿道在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
8
著者は韓国で結婚し2人の子どもを育てる女性。地域で歴史倶楽部というサークルを通じて、日韓の歴史研究を行った成果の一部をブログに記していたものをまとめたのが、本書である。前半の歴史部分はコンパクトに日韓の歴史を学べる教科書として活用できる。同時に、人物や場所など、韓国在住者ならではの情報も貴重だ。在日韓国・朝鮮人と同じように、在韓日本人として感じていることなどは、私にとっては新鮮な視点であった。いずれにしても民間の、しかもその地域で生活する人間として、歴史問題をどう考えているのかに触れる貴重な記録である。2024/05/19