内容説明
労働者を搾取、植民地を収奪することで生み出される巨万の富、資本の支配は、否定されるべき対象となった。資本家はそのように目覚めた人々を忌み嫌い、弾圧、敵視した。ロシア一〇月革命が世界中の資本家を震え上がらせ、中国革命はそれに追い打ちをかけた。それだけに資本の支配を拡大したい帝国主義国が、ソ連、中国を経済、軍事の両面で封鎖、締め上げた。スターリン独裁と粛正、毛沢東の文化大革命のような悲劇は、帝国主義との相関で起こった。ロシア革命と中国革命は、世界を二度びっくりさせ、帝国主義の矛盾を打破する端緒を切り開いたが、襲いかかってくる帝国主義の侵略に深傷を負い、害毒を防ぎ切れなかった。
目次
第1期 ロシア革命と中国革命(阿Qと革命;辛亥革命;陳独秀と五四運動;中国共産党の結成;コミンテルンの変質;コミンテルンとの苦闘;千の風、陳独秀;永続革命として)
第2期 文化大革命と毛沢東(毛沢東―伝説と餓え死に;文化大革命(?)の虐殺
民衆の大連合)
第3期 改革・開放路線へ(過渡期への手付;中国経済改革の諸前提)
著者等紹介
くどうひろし[クドウヒロシ]
1938年宮城県生まれ。東北大学文学部修士課程中退。トロツキー研究所会員、三里塚闘争に連帯する会会員、日中労働者交流協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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