内容説明
保育園・幼稚園、就学前クラス、小学校、問題児だけ集めた公立校、中学校、高校、大学、教員育成、校長採用システム、教育の未来像をスケッチする教授、社会人教育機関、企業側の新卒採用ノウハウなど、3年間をかけてスウェーデン中に足を運んだ取材を元に、教育の生の姿と、北欧教育の本質を探る―画期的なルポルタージュ。
目次
幼稚園・保育園
小学校準備教育
校長と生徒代表の意見交換
小学校
中学校
高校
小・中・高
大学
教員採用
アントレプレナー&イノベーション教育
人生を変える支援教育
人材採用側の視点
スウェーデン教育の骨格
著者等紹介
遠山哲央[トオヤマテツオ]
JohnBauer high school、Thoren business school、Folk university、講師。名古屋生れ、16歳で単身渡米、ニューヨーク州立大で中国語を学び、中国の清華大学へ留学。その後丸紅などを経て香港で独立。ソニーなどの中国進出、外国企業の日本進出のコンサルなど。現在スウェーデン在住、コンサル会社経営、5ヶ国語に通ず(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mari.
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北欧の教育に興味があるので読んでみた。遠山さんのスウエーデンの教育に関わる人たちとのインタビュー、学校観察などの記録。保育園から結構自由な感じで、のびのびとしている一方、「より知識を吸収できる」のは日本の様なつめこみスタイルなのか否かという点を頭の中でずっとこの本を読みながら考えていた。学校に適応しない子供たちを救うシステムが制度化されている。残業を少なくするため、先生の時間も大事に扱い、色んな意味で効率が良さそうな仕組みが教育制度にあった。生徒や先生が話あう場があり、立場が平等に扱われる会議はすごい。2017/11/30
...
0
図書館で借りました。淡々とした学生・教育関係者へのインタビュー、レポートと言った感じです。極端に北欧を持ち上げたり日本を蔑んだりせずフラットな文体で受け取り方や結論は読者に委ねているところがあるかも。2017/02/26
蓬
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ノルウェーの歴史について調べていた時、教育に関する頁で「中学〇年まで成績がつかない」(〇の数字は失念)という記述を見て驚いた。日本の詰め込み教育と違い、実に自由な学習スタイルが効率的な労働や男女平等、報道の自由等の下地になっているのかと思い、本書を手に取った。幼少期から画一的な教育に縛られるのではなく、子どもにそれぞれ思うように学ばせ遊ばせる。学習についていけない子がいたら、ドロップしないように支える。クラス単位の生徒数が少ないからできる芸当かとは思うが、旺盛なチャレンジ精神はこうして育つのだと気づく。2019/01/30
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