目次
1 死刑囚となった経緯
2 なぜ強盗殺人なのか
3 「自分の運命をひとり悲しめ」
4 死刑囚の仕合せ、不仕合せ
5 やはり私は“人格障害者”なのか
6 なぜ、死刑なのですか!
7 死刑囚の小理屈
8 死刑囚の生き方、死に方
9 死ぬ勇気と生きる勇気
10 塀の中の常識は社会の非常識
減刑恩赦の申立
感想・レビュー
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rinpei
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澤地氏の主張は大きく分けて二つ。一つは死刑制度自体が間違っている。いま一つは現行の法制度を認めたとしても氏のケースは死刑には当たらない。いずれも氏の主張には筋が通っている、理にかなっていると思う。が、しかし、同時に逆のところにも筋が通った、理にかなった主張がある。いずれが正しいのか? 恐らくそれは人智の及ぶところでは無く、政治的に決着せざるを得ないものだろう。それは氏も承知のはずで、それ故の動揺や苦脳が垣間見られる。氏の老妻の言葉、「ここ(東京拘置所)にくればパパさんの顔が見れるから・・・」が涙を誘う。2015/01/14