内容説明
歴史が逆戻りしたように思えるときがある。イギリス軍のバーナード・モンゴメリー少将が言った言葉が思い出される。「ユダヤ人はアラブ人を殺し、アラブ人はユダヤ人を殺す。これが今パレスチナで起こっていることだ。そして、これはおそらくあと半世紀は続くだろう」。イギリス軍と違って、イスラエル人もパレスチナ人もこの地以外に行くところがない。今は、パレスチナ人のテロのため、イスラエル人はシオニズムの母胎へ戻ってしまった。これがパレスチナ人の復讐なのかもしれない。おかげで、現在はポスト・シオニズムは姿を消している。しかし、イスラエルがポスト・シオニズム的未来へ進むことを予知させた社会の深部での変化は、イスラエル人がシオニズムに代わる何かを認めはじめていたことの証拠である。シオニズムの次に来る社会はきっとあるのだ。
目次
第1章 ヘルツル像に向かいて―「シオニズムとはそんなものだった」
第2章 エルヴィス像に向かいて―「銃撃がはじまったら、ニューヨークを想うんだ」
第3章 オヴァディア像に向かいて―「わしたちが本物のシオニストだ」
第4章 ガディ・マネラ像に向かいて―「国には体面という問題がある」
著者等紹介
セゲフ,トム[セゲフ,トム][Segev,Tom]
1945年、エルサレム生まれ。イスラエル人ジャーナリスト、歴史家。イスラエルの有力紙『ハアレツ』のコラムニスト。エルサレム在住
脇浜義明[ワキハマヨシアキ]
1941年、神戸市生まれ。1973年、神戸大学大学院文学研究科修士課程修了
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