内容説明
「僕の死を無駄にするな」―と叫びながら、抗議の焼身自殺を遂げた泰壱。鮮烈な生涯とその思想は、独裁政権下にあっても人々に語り継がれた。11月13日、彼の命日は、いまなお韓国労働者にとって大切な日である。完全邦訳版。
目次
第1部 幼年時代(社会のどん底で;家出、労働、放浪 ほか)
第2部 平和市場のなかで(「道端の天使」から平和市場の労働者へ;労働地獄1/中二階での一日 ほか)
第3部 「馬鹿の会」の組織(労働基準法の発見;裁断師の友人たち ほか)
第4部 全泰壱の思想(底辺の労働現場で見たこと;元燮への手紙 ほか)
第5部 闘争と死(三棟親睦会;平和市場被服製品従業員の労働改善陳情書 ほか)
著者等紹介
趙英来[チョヨンネ]
1947年大邱生まれ。ソウル大学法学部在学中に日韓会談反対、三星財閥密輸糾弾、6・7不正選挙糾弾、三選改憲反対、公明選挙争取闘争などの学生運動を主導した。ソウル大学法学部卒業後、司法試験を準備中に全泰壱氏焼身抗議事件に直面し、その後全泰壱精神の継承に力を注いだ。1971年、いわゆる「ソウル大学学生内乱陰謀事件」をデッチ挙げられ、拘束された。1年半の刑務所生活を送り、その後も民青学連事件で指名手配され、6年間の逃亡生活を送った。1980年、指名手配解除により復権し、1983年には弁護士業を開業した。1990年12月、肺ガンで他界するまで、人権弁護と民主化運動に尽力した。ハンギョレ新聞論説委員、東亜日報客員編集委員を歴任した。死後、『真実を永遠に監獄に隠すことはできない』『趙英来弁論選集』などが刊行された
大塚厚子[オオツカアツコ]
慶応義塾大学外国語学校朝鮮語科卒業、静岡県磐田市在住
田中敦[タナカアツシ]
高麗大学韓国語課程修了、千葉県松戸市在住
福井ちえ子[フクイチエコ]
大阪外国語大学外国語学部朝鮮語学科卒業、神奈川県川崎市在住
堀千穂子[ホリチホコ]
高麗大学、韓国外国語大学にて韓国語習得、神奈川県川崎市在住
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