内容説明
気鋭の哲学者が読む深層の文学。対象に深く斬りこむ出色の現代中国評論。悠久の恋母情結を越えて、魯迅以降、これほど仮借ない自己否定があったろうか、これほど激しい自己超越への欲求があったろうか。
目次
第1章 張賢亮―子宮への回帰
第2章 王朔―無頼の純情
第3章 張承志―歴史なき心霊
第4章 賈平凹―廃れた霊都
第5章 韓少功―沈黙の馬橋
第6章 顧城―女の子の国の破滅
第7章 張〓―野の困惑
第8章 莫言―乳を恋う痴人
第9章 史鉄生―可能性の世界の随筆
第10章 残雪―魂の歴程
第11章 林白と陳染―怨み女の亡霊と私語
著者等紹介
〓暁芒[トンシャオマン]
1948年4月中国湖南省長沙生まれ、男。文革中農村に下放、運搬工等を経験。1979年武漢大学哲学系に入学、修士課程で西洋哲学史を専攻後、同大学に残り教員となる。西洋哲学、とくにカント、ヘーゲルの研究で知られ、美学や、中国哲学と西洋哲学の比較にも関心をよせている。現在武漢大学哲学系教授、外国哲学研究所所長
赤羽陽子[アカバネヨウコ]
日本大学文理学部中文学科
近藤直子[コンドウナオコ]
日本大学文理学部中文学科
山口守[ヤマグチマモル]
日本大学文理学部中文学科
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