日本の鉄道120年の話

日本の鉄道120年の話

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  • サイズ A5判/ページ数 266p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784806756293
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0065

出版社内容情報

日曜日のNHKテレビ「クイズ日本人の質問」で、鉄道関係の質問に対する解説もおこなっている鉄道博士の本。国鉄総裁室修史課で「日本国有鉄道百年史」の編纂・執筆にたずさわった著者による鉄道通史。めずらしい図面や写真、裏面史を、多数掲載して好評だった旧版に、その後20年間の大きな技術の発達や、最新の情報・話題を追加して解説した、鉄道ファン必見の書。  ★★★旅の手帖評(1994年9月号)=数多くの資料に珍しい図や写真を駆使し描いた必読の鉄道通史。★★★コンコース評(1993年8月号)=各章の最後に書かれている“こぼれ話”が秀逸だ。ユーモラスな話も多く、みな当時の事情、世相等をいきいきと伝えるエピソードばかり。現代に至るまでの豆知識、オモシロ話も盛りだくさん。正確で詳しく、そして面白く、鉄道ファンでなくてもひきつけられることだろう。★★★  ●●●「あとがき」より=一通りの概括的な流れを書き終えて、ふりかえってみると、最も面白く、興味が持てたのは、第一に戦時に対する二俣線など、いわゆる東海道幹線一連の迂回線路の建設と、弾丸列車の雄大な構想であった。とくに弾丸列車の構想は、朝鮮海峡にトンネルをぶち抜き、東京-シンガポール間を鉄路で結ぼうとする、夢のような奇想天外な計画だけに、感嘆させられるばかりであった。しかし、反面においては、当時の日本の姿がよく象徴されているようにも思えて、考えさせられるところが大きかった。第二に興味をひかれたのは、わが国の鉄道創業にさいして鉄道建設の権利が、外国の手に移ることなく、植民地化しなかった理由として考えられる種々の背景。また、この鉄道100年間の歴史の中で、軍部がいたるところに関係し、常に鉄道と切り離すことのできない、密接な位置にあったことである。そして第三には、この原稿は、そもそも鉄道の埋もれた「こぼれ話」を掘り起こそうとして書き始めたものであったが、これを体系的に並べてみると、創業時代と太平洋戦争前後の時代とのこぼれ話の量的なアンバランスである。つまり創業時代のこぼれ話の豊富さに対して、第二次大戦前後の鉄道には、こぼれ話として取り上げる課題がきわめて少ないことである。創業時の鉄道は、200年の鎖国政策から、急激に外国の思想や技術を導入した当時の、アンバランスな社会状態にもよるのであろうが、100年間という距離をへだててみると、その当時、当然であったことまでが今日ではむしろ滑稽で奇妙に感じられるのである。たとえば、汽車のほうを遮断することを定位とした明治20年ごろまでの踏切設備、また太鼓の合図で発車したという蒸気車など、当時ごく当たり前であったことでさえ、今日からみれば、奇妙に思えるのである。その点、すべてが異常に機械化され、画一的に処理されている現代では、笑止に値するものがきわめて少ない。しかし、これもまた、100年間のへだたりを置いて眺めれば、奇異に感じるような事柄が多くあるのかもしれない。たとえば、100年後の列車が、すべてリニア・カーのように浮上するようになっていれば、今日のレール上を走る列車は、むしろ興味をもって眺められ、こぼれ話に登場するようになることであろう。●●●  【主要目次】▲▲第1章 陸蒸気誕生=黒船と模型蒸気車/鉄道敷設をめぐる各国の野望/鉄道創設をめぐる朝野の反対/東京-横浜間の鉄道開通/こぼれ話(日本最初の外債/軌間決定のいきさつ/汽車発着時刻に大梵鐘/明治3年12月2日に制定された鉄道マーク「工」の字/鉄道開業式お召馬車の馭者/列車発車合図の変遷/鉄道創業にたいする新聞と雑誌記事/列車トイレてんやわんや/新橋-横浜間創業当時の鉄道/レール、スパイキなど創業当時の軌道材料/慶応元年敷設の鉄道)  ▲▲第2章 鉄道幹線建設時代=関西における鉄道建設と鉄道技術の独立/日本鉄道会社線東京-青森間の開通/東海道幹線の開通/こぼれ話(板張りから始まった客車座席/日本鉄道会社線郡山-仙台間の開業/蕨駅に咲いた笠松桜/蒸気機関車ヘッドライトのうつりかわり/汽車のほうを遮断した鉄道創業時の踏切設備/お雇い外国人とちょんまげ/明治初年の淀川交通機関と鉄道/新橋鉄道局に始まったわが国の野球/二代目建築師長ボイルの誇り/琵琶湖上日本最初の鉄道連絡船/安倍川橋梁工事に始まった箱枠工法/東京-高崎間の駅馬車)  ▲▲第3章 官営・私設鉄道の建設をめぐって=碓氷峠アプト式鉄道の建設/いちじるしい私設鉄道の建設/鉄道国有化問題おこる/こぼれ話(幌内鉄道の開通/機関車弁慶号誤認事件/甲武鉄道の建設秘話/わが国最初の女子列車給仕の採用/六輪ボギー車の採用/山陽鉄道は職名に車掌を採用/国産蒸気機関車第一号、第二号の製作/小田原-熱海間の鉄道/国鉄最初の女子判任官登用/女子出札掛の登場/世界にめずらしい4フィート6インチゲージ/明治時代のトンネル掘削工事/急行列車に郵便受渡機械の取付け/国鉄食堂車の初営業/画期的な久美式客車照明/武相中央鉄道認可のいきさつ)  ▲▲第4章 鉄道国有となる=国際連絡運輸の始まり/特別急行列車の誕生/広軌か狭軌かの論争と実地試験/こぼれ話(日本最初のべっぴん駅長/無精者があみ出した片手だき焚火法/明治時代にもあった雑誌「旅」/風波トンネル生き埋め182時間の記録/電報頼信紙のカナ書き遺書/東海道線「芦屋駅」の命名うら話/停車場の赤帽、青帽、白帽/酋長の見た東京停車場/列車乗務員のチップ廃止論争/明治末期から大正はじめ---特急列車御殿場経由の運転)  ▲▲第5章 第一次世界大戦後の鉄道の発達=国鉄電車の歴史/鉄道連絡船の発達/技術の躍進と超特急つばめ号の運転/省営自動車の営業開始/自然とのたたかい---丹那トンネルの貫通/こぼれ話(最初の国産パンタグラフ/乃木大将の愛した院線電車/わが国最初の婦人専用車の誕生/鉄道50年記念祝典/日本最初の蒸気機関車/熱海経由となった箱根別線建設のいきさつ/丹那トンネル埋没8日間の記録/東京-上野間高架鉄道の建設/地下鉄道実現までの先駆者の苦心)  ▲▲第6章 日華事変、太平洋戦争中の鉄道=新線建設と戦時設計/東京-下関間弾丸列車の計画/関門海底トンネル世紀の貫通/こぼれ話(松代大本営の地下壕は国鉄で掘削/関門トンネルの経路決定までのいきさつ)  ▲▲第7章 戦後の鉄道建設と新幹線の開業=施設の復興と輸送の改善/東海道・山陽両新幹線の開通/東北・上越新幹線の開業とミニ新幹線/こぼれ話(一等寝台車マイネ40製作秘話/高速度列車の計画は明治39年から)  ▲▲第8章 海峡連絡鉄道の完成と超高速鉄道の夢=青函トンネルと瀬戸大橋/超高速鉄道への夢

内容説明

元国鉄総裁室修史課で『日本国有鉄道百年史』の編さん、執筆にあたった著者が、数多くの資料を駆使し、めずらしい図や写真をのせて、わかりやすく描いたはじめての鉄道通史。とくに、この20年間の大きな技術の発達と、新しい情報も加えて解説した。

目次

1 陸蒸気誕生
2 鉄道幹線建設時代
3 官営・私設鉄道の建設をめぐって
4 鉄道国有となる
5 第一次世界大戦後の鉄道の発達
6 日華事変、太平洋戦争中の鉄道
7 戦後の鉄道建設と新幹線の開業
8 海峡連絡鉄道の完成と超高速鉄道の夢

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒコ。

0
日本初の女性専用車両の登場は明治45年1月31日2013/08/01

rbyawa

0
b093、もともとの本はどうも「100年の話」だったらしくて1972年発行、この本は1993年に新版として出版されたようなのだけれども、概ね終わりのほうの章を付け加えただけかな? 1872年の新橋-横浜の頃とその少し前の鉄道と日本そのものの関わりから語り初めて黎明期のトイレ事情とか座席とか沿線住民の態度だとかをぽつぽつと語って、各地の私鉄が一気に官営化されたあとくらいからは各地に延びていく路線、という切り口で各地の海峡連絡(トンネルとか橋とか)を、という流れ。箱根の人車の鉄道の写真は始めて見たな、可愛いw2011/11/26

かー

0
こぼれ話が面白い2010/01/18

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