魚の耳で海を聴く―海洋生物音響学の世界 歌うアンコウから、シャチの方言、海中騒音まで

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魚の耳で海を聴く―海洋生物音響学の世界 歌うアンコウから、シャチの方言、海中騒音まで

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806716839
  • NDC分類 481.72
  • Cコード C0045

出版社内容情報

クジラやイルカが音でコミュニケーションを取っているのは、よく知られているが、
音でコミュニケーションを取る水中生物は多く、海の中は賑やかな会話にあふれている。

一方、大型船のスクリュー音、海底資源探査のエアガンなど、ヒトが発する音のために、
生き物たちのコミュニケーションや生態が脅かされていることがわかってきた。

魚たちと音の関係、海中騒音の現状と解決策、
ふだん、私たちが気にとめることの少ない海中の音の世界を、
最新の研究と取り組みを通して、身近に捉え直す。

内容説明

長い間、海の中は音がしないと思われてきた。第二次世界大戦から冷戦の時代にかけて、敵の潜水艦の音を聞き逃さないため、数多くのハイドロフォンが海中に設置され、クジラやイルカ以外の海洋生物の発する音について広く知られるようになった。魚は音が聞こえるのか、魚がどのようにして音を出すのか、耳のないサンゴの幼生が、生まれ故郷のサンゴ礁に帰還できるのはどうしてか。海中の生物たちの聞く仕組みの探究から、海底資源探査に使われるエアガンがプランクトンやホタテ貝などにもたらす深刻なダメージ、海藻の森の騒音遮断効果などの最新研究まで、これまで私たちが「沈黙の世界」だと思っていた海洋での動物たちのにぎやかな水中音について、深遠で新しい理解を提供する。

目次

第1章 水の森のなかへ 海のなかの感覚
第2章 耳に届くもの 水中で音を聞く仕組み
第3章 銃、石英、アリア 私たちはいかにして水中の音を聞きとるようになったのか
第4章 魚と会話する 音の世界でのコミュニケーション
第5章 目標はどこに エコーロケーションの進化
第6章 これは私 音で正体を明かす
第7章 音色、うめき声、リズム クジラの歌の不思議
第8章 信じられないほど近くで聞こえるやかましい音 ノイズはいかに世界を狭めたか
第9章 船 唸る音は世界を巡る
第10章 科学からアートへ 海を静かな場所にする

著者等紹介

キングドン,アモリナ[キングドン,アモリナ] [Kingdon,Amorina]
サイエンス・ライター。作品は『ベスト・カナディアン・エッセーズ』に収録され、デジタル・パブリッシング賞、ジャック・ウェブスター賞、ナショナル・マガジン・アワードの最優秀新人マガジン・ライター賞などを受賞している。以前は『Hakai Magazine』のスタッフライター、ビクトリア大学およびカナダサイエンスメディアセンターのサイエンス・ライターを務めた。カナダ、ブリティッシュコロンビア州ビクトリア在住

小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

83
冒険家ジャック・クストーの海は「沈黙の世界」と言われていたが、潰瘍生物音響学の発展により、実は海の中は様々な音が満ちあふれているということ。人間の可聴域外である高周波数や低周波数で会話している生物がたくさんいることを知った。以前読んだ「饒舌な動植物たち」という本でもこれらのことは一部触れられていた。しかし逆に資源採掘のために海底で起きる人為的な音や、潜水艦などのソナーが動物に影響を与えているのは確かのようだ。興味深い学問なのでこれからも関連する本があれば読んでみたいと思った。2025/06/13

Go Extreme

1
海洋生物音響学の開示 音に満ちた環境 水中における音の重要性 動物の聴覚の進化 人間活動と音環境 ケルプの森の役割 聴覚の重要性 目に見えない騒音汚染 音の感知メカニズム 魚の耳石器の進化 水中の音解明史 ソナー技術の発展 海洋生物音響学の黎明 魚の多様なコミュニケーション 求愛行動の唸り声 エコーロケーション能力 超音波クリック音 イルカのソナー能力 クジラの社会的絆 シグネチャーホイッスル 発声学習の能力 シャチの方言と文化 ザトウクジラの複雑な歌 音の文化的側面 超低周波音の伝搬 地球の音の風景2025/05/23

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