計測の科学―人類が生み出した福音と災厄

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計測の科学―人類が生み出した福音と災厄

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806716617
  • NDC分類 609
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「タイムズ」紙サイエンスブック・オブ・ザ・イヤー選出!
「ニューヨーカー」誌2022 年ベストブック選出!
「ロサンゼルス タイムズ」紙 書籍賞 科学 & テクノロジー部門ファイナリスト!

キュビットからキログラム、ミリメーターから光の速度に至るまで、
計測することは、人間が世界を理解するために発明した強力なツールだ。

科学と社会史に関するこの啓示的な作品で、著者はその隠された世界に飛び込み、
ナイル川の年間を通しての深さを測定することが重要な任務であった古代エジプトから、
フランス革命におけるメートル法という知的起源にまで読者を誘う。

そしてメートル法とインチ・ヤード法との間の驚くほどの対立から、
現在のGoogleなどによる「数値化された自己」の時代まで、
あらゆる場面で計測がもたらす政治的影響を鋭く捉えており、
測定が抑圧と統制のツールとしてどのように使用されてきたかを科学的に探求する。

本書は、計測が、私たちの世界経験とどのように深くかかわっているかだけでなく、
計測の歴史が、人類の知識の探究をどのように包み込み、形作ってきたかを、
余すところなく描く。

内容説明

降雨量と放射線、宇宙の深さ、カロリーと歩数、幸福と苦痛―。われわれはさまざまなものを計測し、世界を理解しようと努めてきた。計測はもはやわれわれの生活に欠かせないものとなっている一方で、知性や嗜好といったものまで数値化し、選別の手段として活用されている。計測の歴史をていねいにひもとき、計測が私たちの住む世界を作っただけでなく、私たち自身をも作りあげてきたことを描く。計測がもたらした光と影に迫る異色のノンフィクション。英『タイムズ』紙サイエンスブック・オブ・ザ・イヤー2022選出!『ニューヨーカー』誌2022年ベストブック選出!『ロサンゼルス・タイムズ』紙2022年書籍賞科学&テクノロジー部門ファイナリスト!

目次

第1章 文明の発展と計測
第2章 融通の利く計測
第3章 世界を測る
第4章 計測基準を定める
第5章 メートル革命勃発
第6章 世界じゅうを区切る
第7章 生と死を測定する
第8章 メートル法に抗う人々
第9章 すべての人たちのための計測
第10章 管理される日常

著者等紹介

ヴィンセント,ジェームズ[ヴィンセント,ジェームズ] [Vincent,James]
ロンドン出身のジャーナリスト兼ライター。『インディペンデント』、『フィナンシャル・タイムズ』、『ロンドン・レビュー・オブ・ブックス』、『ワイアード』、『ニュー・ステーツマン』など数多くの出版物に寄稿している。現在は『The Verge』のシニアライター。本書が初の著書

小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすお

8
度量衡の統一が商業的、政治的、科学的にも重要なのは理解できる。メートルやキログラム、秒がどのように定義されたのか、その必要性や背後にある政治的な話まで含めて解説している。なんとなく知っていることもあるが、詳細を知れたのが良い。度量衡は全世界で統一されるのが望ましいが、米国などはまだ完全にメートルなどの単位に移行しきれていない現状がある。自然発生的に便利に使えている単位が根付いている現状も分かった。では、どうすればグローバルで日常生活を含めて度量衡統一ができるのかの考察がなかったのが残念なところだ。2024/05/06

ゼロ投資大学

2
「計測」は、言語や娯楽と同様に認知能力の礎になった。測量技術は時代を超えて改良が繰り返され、より良い計測方法が模索され続けてきた。計測を正確に行えることと多くの人に正しい計測の恩恵を受けられるようにすることは確かに有益であると感じた。2025/05/01

cafework

1
計測が歴史上でどのように議論されてきたか、当たり前と思っている1メートルに込められてきた先人の努力が理解できた。 計測することで作られてきた世界がある反面、計測できることに注目しすぎることの危なさも歴史から学べるとよいと思いました。2024/09/23

karath__

0
色んな国や文明の計測の歴史を凝縮したような内容だった。正直自分には内容が多くて難しかった印象。(文字でぎゅうぎゅうに敷き詰められているんよな。。。) エントロピーという言葉を作って、全てのエネルギーは終わりに向かっているという解釈が、世の中にパニックを引き起こして色んなフィクションの物語がそこから作られていったというのは印象的だった。 いままで計測できなかったものが計測出来るようになることは、便利且つ、知らなくていい事も知ってしまった不幸でもあったんだなと思った。SNSのいいねとか正にそれじゃないかな。2025/05/02

mana

0
濃密な内容でかなり読み応えがあった。副題にある通り、計測の歴史は人類に福音と災厄を同時に齎したのだろう。そして今もなお、我々は計測の恩恵にあやかりつつも、その基準に縛られているように思う。最後に著者自身も指摘していたように、計測に基づく世界のシステムや秩序は人が作為的に定めたものであり、誤りうるものである。だからこそ、必要であれば作り替えることができるのだということを頭の隅に置いておきたい。計測を巡る歴史を知れば、今の基準を絶対視する気持ちが多少薄れるように感じた。2024/11/17

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