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目次
第1部 旅の始まり(偶然の出会い;一〇〇〇ドルの投資;スエズ運河の東で;客と愛弟子;太平洋の憂鬱)
第2部 世界を股にかける(大義はひとつ、国も一つ;越境;アボカドの普及に貢献;ベニスの僧侶のブドウ;アジアへ進出)
第3部 新たな出会い(レモン、ホップ、新しい夜明け;チグリス川の岸辺で;ベルの一大計画;千々に乱れる心;サクランボのならない桜の木)
第4部 行き詰まる採集事業(羽をもがれて;マイヤーの躍進;大きな足枷;戦禍に巻き込まれる;植物園と戦争)
著者等紹介
ストーン,ダニエル[ストーン,ダニエル] [Stone,Daniel]
ニューズウィーク誌の元ホワイトハウス特派員。科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンやワシントン・ポスト紙などで執筆、CBSテレビのドキュメンタリー番組にも出演している。ボタニカルライター
三木直子[ミキナオコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
78
アボカド、デーツ、マンゴー、ピスタチオ‥皆、デビッド・フェアチャイルドがアメリカに持ち込んだもの(あの大富豪一族とは無関係。グラハム・ベルの娘と結婚するけど) プラントハンターて今流行ってるのかな? 最近出た本。内容は興味深いが、翻訳臭プンプン2021/07/02
yyrn
27
19世紀末、いまだ手つかずの土地が広がる新興国アメリカの大地を生産性の高い農地に変えたいと農務省の下級研究員になったフェアチャイルドだったが、冒険好きで金持ちのラスロップから魅力的な提案を受け、二人で東南アジアや南太平洋の島々、南米やアフリカを巡る旅に出て、多数の有益なタネや苗を持ち帰った。そんな前半の話は共に旅をしているようでワクワクしながら読めた。また、10年も経たずにその地域を代表する、なくてはならない作物(野菜や果物、穀類)になったり、飢饉を救ったり、食卓を豊かにしたり、外来作物が100年前の⇒2022/07/20
竜王五代の人
8
タイトルは軽いけど、本の重量も中身もけっこう重い。そもそもこの本での「くだもの」の定義(41頁)が広いので、本当のことを言えば、古き良き時代に全世界のよさげな農作物をアメリカ合衆国に送り込んだ人の伝記、ぐらいに捉えておく方がいいと思う。それよりも、20世紀になるまでの合衆国の農作物の種類がいかに貧しかったかの方が驚きである。そういう処女地があっての成功だと思う。本人の活躍よりも、プラントハンターの道の後輩のマイヤー(自殺)・ポペノー(見切りを付けられる)の下りが物悲しい。2022/06/05
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
8
あ、そうか、ちゃんと表紙に書いてある、ハンティングと。自国の土地にない農作物を遠方まで出かけて行って取り尽くすってのはその昔からあることだ。ピューリタンが新大陸に行き、そこで新住民を養うに十分な農作物がないゆえに他所にハントしに行くって、なんとも強欲なことか。足るを知らず、もっと、もっと、という図式がここで始まっていたとは。2021/06/30
Jessica
7
学生時代のスピーチの授業か何かで「インド映画はダラムマサラだ」と習ったのを思いだしました。数種類のスパイスを合わせて作るその香辛料はアクション、ラブストーリー、コメディ、音楽、ダンス など、娯楽 のあらゆる要素を混ぜ込んでいるものと似ているからです。 この本はインドの話ではありませんが、一冊に多くのものを詰め込んでいるという点で全くマサラ的だと言えるでしょう。 2022/08/25