内容説明
約9500年前に家畜化され、文明の伝播とともに世界中に広がったネコ。人を魅了してやまない彼らの存在は、鳥類や哺乳類をはじめとする生物群にどのような影響をもたらすのか。捕食による希少種の絶滅や、人や海棲哺乳類への病気の媒介、TNR(捕獲・不妊去勢・再放逐)の有効性など、野放しネコと環境との関わりを科学的に検証するとともに、各国で行われている対応策とその効果を紹介する。
目次
第1章 イエネコによる絶滅の記録
第2章 イエネコの誕生と北米大陸での脅威
第3章 愛鳥家と愛猫家の闘い
第4章 ネコによる大量捕殺の実態
第5章 深刻な病気を媒介するネコ―人獣共通感染症
第6章 駆除VS愛護―何を目標としているのか
第7章 TNRは好まれるが、何も解決しない
第8章 鳥、人そしてネコにとって望ましい世界
第9章 どのような自然が待ち受けているのか?
著者等紹介
マラ,ピーター・P.[マラ,ピーターP.] [Marra,Peter P.]
鳥類学者。アメリカ・スミソニアン動物園・保全生物学研究所の渡り鳥研究センター所長を務める
サンテラ,クリス[サンテラ,クリス] [Santella,Chris]
サイエンスライター。旅行やアウトドアのガイドブックシリーズ(『Fifty Places Before You Die(死ぬ前に訪れるべき50か所)』)のほか、ニューヨークタイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル紙、ニューヨーカー誌、トラウト誌などでも執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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