内容説明
地元の山から採れた木材をていねいに乾燥して寺社仏閣から古家再生、住宅建築にまで腕を振るう、誇り高き気仙大工棟梁。そして、彼を支える建築士、林業家、屋根葺きから製材職人たち。森のめぐみ、木のいのち、風土にあった地元産の石材から北上川の葦まで、様々な素材を紹介しながら、思わず地元産の無垢材で美しい木組みの家を建てたくなる傑作リポート。
目次
序章 気仙大工・棟梁に会う(牡蛎の養殖と森づくり;棟梁の会社を訪ねる)
1 歌舞伎座も建てた気仙大工(気仙大工のはじまり;今に残る気仙大工の建物)
2 知るひとぞ知る棟梁(津波被害に立ち向かう;棟梁の修業時代 ほか)
3 棟梁の技を生かす建築士(建築士とこども園;由利さんは建築士として変わり者なのか ほか)
4 森の木が家になるまでの長い旅(棟梁の右腕;化学物質フリーの安全な木材を供給したい ほか)
著者等紹介
横須賀和江[ヨコスカカズエ]
岡山県岡山市生まれ。東京で学生生活を送り就職、結婚後、宮城県仙台市に移住。仙台では子育ての傍ら、自宅にかたくり文庫と名付けた家庭文庫を開き、地域の子どもたちに開放。同時に「宮城の水辺を考える会」「水環境ネット東北」「環境保全米ネットワーク」などの市民運動に機関誌担当として参加してきた。『気仙大工が教える木を楽しむ家づくり』が初めての著書である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。