キノコと人間―医薬・幻覚・毒キノコ

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キノコと人間―医薬・幻覚・毒キノコ

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806715221
  • NDC分類 474.8
  • Cコード C0045

出版社内容情報

きのこの生態、植物との共生関係、放射能ときのこ、毒きのこの見分け方、薬ときのこの怪しい関係を、菌類研究の第一人者が解き明かすきのこの生態、胞子をまく仕組み、
植物との共生関係、
古代ギリシャから現代までのきのこ研究史、
現代栽培きのこ事情、放射能ときのこから、
毒きのこの見分け方、中毒の歴史、
マジックマッシュルームの幻覚作用の仕組み、
薬ときのこの怪しい関係までを、
菌類研究の第一人者が、解き明かす!

はじめに

第1章  芝生の天使???キノコはどのようにして育つのか
旅する胞子
胞子から菌糸へ
誰が胞子を見たのか
菌糸構造の発達
菌の生活史
キノコの性と形態形成
重力が決め手
水圧で大きくなるキノコ
コロニーとキノコ
キノコが告げる温暖化

第2章  ヒダの運動???キノコが胞子を飛ばす見事な仕掛け
ハラタケとマッシュルーム
ブラーのしずく
胞子の射出
胞子が飛び出す速度
担子菌における胞子射出の進化
噴出銃とパッフィング
管孔から飛び出す
胞子の大きさと射出速度
胞子の形と液滴
キノコの形で決まる胞子射出

第3章  キノコの勝利???キノコを作る菌類の多様さとその働き
キノコの色と毒
キノコの形と性的隔離
形態による分類
分子生物学による分類の見直し
キノコに見る生態の多様性
材の褐色腐朽と白色腐朽
草地のフェアリーリング
キノコによる感染症
キノコと共生するハキリアリとシロアリ
キノコと樹木の共生??外生菌根
外生菌根の進化と三者共生

第4章 悪食???キノコ狩り
ゲテモノ食いのマッキルヴェイン
食用キノコ・毒キノコの鑑別ガイド
アマチュア菌学会の功罪
キノコの乱獲と規制
野生キノコブーム
消えゆく菌根菌
キノコ好きとキノコ嫌い
キノコ図版剽窃事件
フォーレイから菌学会へ
キノコを何だと思っているのだ

第5章  ホワイト種とベビーベラ???地球規模になったキノコ栽培
マッシュルーム栽培の始まり
栽培舎と種菌の開発競争
あふれるマッシュルーム食品
スノーホワイト(白雪姫)の登場
進歩する栽培法
キノコ栽培とアレルギー
難しい菌根性キノコの栽培
菌根によるバイオリメディエーション
セシウムを集めるキノコ

第6章  タマゴテングタケと肝機能不全???毒キノコとキノコ中毒
著者のつぶやき
「黄色い騎士」とニセクロハツ
あいまいなキノコ中毒
フウセンタケが危ない
大切な可食・毒の判定
フウセンタケの毒素オレラニン
タマゴテングタケの毒素アマトキシン
タマゴテングタケ中毒の治療薬
シャグマアミガサタケ
アメリカのキノコ中毒患者数
摂食阻害剤としての毒
嫌われ者のキノコ

第7章  ヴィクトリア朝風のヒッピー???モーデカイ・クックとキノコ中毒の科学
頭が変になるキノコ
変人のクックと麻薬
ベニテングタケの幻覚作用
祭祀とシビレタケ
マジックマッシュルームとシロシビン
体験者に共通する幻覚
シロシビンの薬効と臨床実験
ハエ殺しか神の使いか
マジックマッシュルームで禁固刑

第8章  寿命は延ばせるのか???キノコと医薬品
癌の治療法はすでに存在している
疑わしいチョレイマ イタケの薬効
過剰宣伝と規制強化
有望なグルカン
カワラタケの抗癌剤PSKとPSP
医薬用キノコの双璧
シイタケのレンチナンとエイズ
万能薬はない流行る代替医療と健康食品
キノコと抗酸化剤
未来に期待すること

謝辞

訳者あとがき
索引


ニコラス・マネー[ニコラス マネー]
ニコラス・P・マネー(Nicholas P. Money)
イギリス生まれ、エクセター大学で菌類学を学ぶ。アメリカ合衆国オハイオ州オックスフォードにあるマイアミ大学で、植物学とウエスタン・プログラムの学部長を務める。70 報を超える菌類学に関する研究論文を書き、『ふしぎな生きものカビ・キノコ』(築地書館、2007 年)、『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話』(築地書館、2008 年)など、菌類に関する単行本を出し、彼の研究は『ネイチャー』誌上で「素晴らしい科学的・文化的な探究である」と称賛された。本書のあとには、話題作『生物界をつくった微生物』(築地書館、2015 年)を刊行している。

小川 真[オガワ マコト]
小川 真(おがわ・まこと)
1937年京都府生まれ。
京都大学農学部卒業。同博士課程修了。農学博士。
森林総合研究所土壌微生物研究室室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長を経て、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授。
日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)、日本菌学会教育文化賞など、数々の賞を受賞。
著書に『[マツタケ]の生物学』『マツタケの話』『きのこの自然誌』『炭と菌根でよみがえる松』『森とカビ・キノコ』『菌と世界の森林再生』(以上、築地書館)、『菌を通して森をみる』(創文)、『作物と土をつなぐ共生微生物』(農山漁村文化協会)、『キノコの教え』(岩波新書)、訳書に『ふしぎな生きものカビ・キノコ』『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話』『生物界をつくった微生物』(以上、築地書館)、『キノコ・カビの研究史』(京都大学学術出版会)など多数。

内容説明

生物界の王者、菌類の生殖器として、10億年をかけて、ユニークな進化を遂げてきたキノコ。このキノコと命がけで関わってきた人間の歴史を菌類研究の第一人者が、8つのストーリーで解き明かす。

目次

第1章 芝生の天使―キノコはどのようにして育つのか
第2章 ヒダの運動―キノコが胞子を飛ばす見事な仕掛け
第3章 キノコの勝利―キノコを作る菌類の多様さとその働き
第4章 悪食―キノコ狩り
第5章 ホワイト種とベビーベラ―地球規模になったキノコ栽培
第6章 タマゴテングタケと肝機能不全―毒キノコとキノコ中毒
第7章 ヴィクトリア朝風のヒッピー―モーデカイ・クックとキノコ中毒の科学
第8章 寿命は延ばせるのか―キノコと医薬品

著者等紹介

マネー,ニコラス・P.[マネー,ニコラスP.] [Money,Nicholas P.]
イギリス生まれ、エクセター大学で菌類学を学ぶ。アメリカ合衆国オハイオ州オックスフォードにあるマイアミ大学で、植物学とウエスタン・プログラムの学部長を務める。70報を超える菌類学に関する研究論文を書き、菌類に関する単行本を出し、『ネイチャー』誌上で「素晴らしい科学的・文化的な探究である」と称賛された

小川真[オガワマコト]
1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒業。同博士課程修了。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長を経て、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授。日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)、日本菌学会教育文化賞など、数々の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。