ムササビ―空飛ぶ座ぶとん

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ムササビ―空飛ぶ座ぶとん

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714866
  • NDC分類 489.47
  • Cコード C0045

出版社内容情報

交尾騒動、出産、子育て、食糧事情と交尾の時期の関係など、ムササビの生態の謎を
九年間におよぶ観察・調査から明らかにする

砂かけ婆(ばばあ)、鵺(ぬえ)、天狗などの正体は
ムササビだと考えられている――
古来日本人の生活に身近な哺乳動物でありながら、
夜間、樹間を滑空し、妖怪と思われていたムササビ。
その謎につつまれた生態を、
九年間におよぶ観察・調査から明らかにする。

山地から都市近郊の社寺林にも生息し、
夜の森を秒速7~13メートルで滑空するムササビ。
1回の滑空の水平距離は20~30メートル。
9年間976夜の観察・調査で個体識別した117頭から、
一頭のメスと複数オスの一晩の交尾騒動、出産、子育て、
食料事情と交尾の時期の関係など、
これまで明かされていなかったムササビの生態の謎に迫る。

序章 ムササビと生きる

第1章 滑空生活
ムササビとはどんな動物か  
飛膜の構造
滑空の基本
滑空術
滑空かジャンプか
降りるのは苦手

第2章 ムササビ観察のコツ  
出巣を確認する
滑空方向を予測する
発見と追跡
個体識別
追跡を記録する
自宅作業
観察道具

第3章 季節のメニューと食事マナー  
季節が移ると
メニューの多様性
分布域での広食性
社寺林に生息する理由
食事のマナー
右利きか左利きか

第4章 巣と活動性  
樹洞巣はどこ?
快適な屋根裏
皿巣とは
雌雄で違う巣の利用
巣を脅かすもの
ひと晩の動き
巣の出入り時刻
巣箱にビデオカメラ

第5章 行動圏となわばり制  
行動圏の構造
メスのなわばり制
なわばりの変化
なわばりをもたないオス

第6章 交尾をめぐるオスの争い  
交尾騒動
交尾日の夜
あるメスの交尾の歴史
オスの活躍
交尾日を知る方法
交尾への道のり
交尾日の追跡法

第7章 交尾栓の秘密  
交尾栓の発見
精液の塊
栓抜きの形態
メスの計算とオスの戦略
齧歯類の交尾栓

第8章 交尾期が年二回ある理由  
年二回の交尾期
交尾日の間隔
交尾期はなぜ初夏と冬なのか
年一回の睾丸の縮小
謎解きに挑戦

第9章 母と子
野外で出産を知る方法
子どもの成長と子育て
巣内の母子を撮影する
滑空を始める
子殺し

第10章 子どもの独立
同居するのは誰
仲のよい兄弟
睾丸の発達
子どもの独立過程
近親交配を避ける
寿命と捕食者
繁殖戦略を変えたムササビ

終章 ムササビ研究への道

【付録】 人とムササビの長い関係――妖怪から観察会まで
あとがき
引用文献
索引

【著者紹介】
1944年富山県生まれ。1967年北海道大学理学部生物学科(動物学専攻)卒業後、同大学大学院博士課程、州立アラスカ大学北極生物研究所に所属。理学博士。ナキウサギ、ツパイ、ムササビなど単独性哺乳類の社会を研究。学生時代に世界を放浪し、独立したばかりのアフリカ諸国での野生哺乳類への無法な扱いを目の当たりにし、野生哺乳類の生態研究を決意する。1970年代半ばより、居を京都に移し、奈良の社寺林でムササビを追う。現在は、ムササビ論文の執筆と、リス・ムササビ ネットワーク事務局として会誌「リスとムササビ」を発行する。著書に『原猿の森 サルになりそこねたツパイ』(中央公論社)、『ウサギがはねてきた道』(紀伊國屋書店)。共著書に『レッドデータ日本の哺乳類』(文一総合出版)、『現代の哺乳類学』(朝倉書店)、『日本動物大百科 哺乳類?T』(平凡社)、『けものウォッチング』(京都新聞社)、『冬眠する哺乳類』(東京大学出版会)、『温暖化に追われる生き物たち』『移入・外来・侵入種』(以上、築地書館)など多数。

内容説明

山地から都市近郊の社寺林にも生息し、夜の森を秒速七~一三メートルで滑空するムササビ。一回の滑空の水平距離は二〇~三〇メートル。九年間九七六夜の観察・調査で個体識別した一一七頭から、一頭のメスと複数オスの一晩の交尾騒動、出産、子育て、食料事情と交尾の時期の関係など、これまで明かされていなかったムササビの生態の謎に迫る。

目次

序章 ムササビと生きる
第1章 滑空生活
第2章 ムササビ観察のコツ
第3章 季節のメニューと食事マナー
第4章 巣と活動性
第5章 行動圏となわばり制
第6章 交尾をめぐるオスの争い
第7章 交尾栓の秘密
第8章 交尾期が年二回ある理由
第9章 母と子
第10章 子どもの独立
終章 ムササビ研究への道
付録 人とムササビの長い関係―妖怪から観察会まで

著者等紹介

川道武男[カワミチタケオ]
1944年富山県生まれ。1967年北海道大学理学部生物学科(動物学専攻)卒業後、同大学大学院博士課程、州立アラスカ大学北極生物研究所に所属。理学博士。ナキウサギ、ツバイ、ムササビなど単独性哺乳類の社会を研究。学生時代に世界を放浪し、独立したばかりのアフリカ諸国での野生哺乳類への無法な扱いを目の当たりにし、野生哺乳類の生態研究を決意する。1970年代半ばより、居を京都に移し、奈良の社寺林でムササビを追う。現在は、ムササビ論文の執筆と、リス・ムササビネットワーク事務局として会誌「リスとムササビ」を発行する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あび

3
古来より伝わる妖怪の類の正体はムササビという説が濃厚らしい。江戸時代後期の儒学者もその推定を書き残している。因みにムササビは木を降りるのが下手だそうだ。飛ぶことに特化する為に、後ろ足の筋力が衰退し、体重を支えきれないだとか。あと、食事の仕方が贅沢だ。ほとんど食べ終えて無いのに、齧っていた実を地面にポトリと捨てていくそうだ。生意気なやつだ。2015/08/29

マイアミ

0
★★★ 生物系の本を読むと必ずと言っていいほどダーウィンの進化論からの引用が掲載されているが、珍しくそれがなかった。しかし、著者はダーウィンと同じくフィールドワークを主体とした観察の積み重ねによってムササビに関して得られた知見を提示してくれている。特にムササビの交尾行動に関して優れた知識を与えてくれる。今も昔も生物学の基本は観察であり、まだまだ新しく発見できることがあるのだなと思った。ただムササビ全般の生態について広く語られておらず、遺伝学的なアプローチもなかったのが残念。 2019/10/05

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