ミツバチの会議―なぜ常に最良の意思決定ができるのか

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ミツバチの会議―なぜ常に最良の意思決定ができるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714620
  • NDC分類 486.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ミツバチたちは民主的なプロセスを通して常に最良の意思決定を選択している。人間にも応用可能なミツバチの集団意思決定の謎に迫る!

新しい巣をどこにするか。
群れにとって生死にかかわる選択を、
ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、
常に最良の巣を選び出す。

その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、
ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。

こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、
既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。

プロローグ

第一章 ミツバチ 入門編
集団的知能
ミツバチのダンス
土まみれのダンサー
ミツバチに夢中の日々

第二章 ミツバチコロニーの生活
複合的生物
独特の年間サイクル
コロニーの繁殖
分蜂

第三章 ミツバチの理想の住処
野生のコロニーの巣
ミツバチが好む場所
無料でミツバチを手に入れる方法
不動産鑑定

第四章 探索バチの議論
リンダウアーの分蜂群
私の分蜂群
果敢な探検者たち

第五章 最良の候補地での合意
ベスト・オブ・N
一五リットルの中級品
ミツバチの心の窓
実験本番
すべてを知り尽くした分蜂群
第六章 合意の形成
活発なダンスと気の抜けたダンス
ダンスの強さによる候補地の質の表現
強いものはより強く
反対意見の消失

第七章 引っ越しの開始
飛行前のウォーミングアップ
笛鳴らしをする熱いハチ
騒ぐブンブン走行バチ
合意か定足数か
なぜ定足数を感知するのか?

第八章 飛行中の分蜂群の誘導
分蜂群を追って
リーダーと追従バチ
ふさがれた発香器官
急行バチの流れ
ミツバチ追跡のためのコンピューター・ビジョン・アルゴリズム
案内係の集合

第九章 認知主体としての分蜂群
意思決定の概念的枠組み
分蜂群の感覚変換
分蜂群の決定変換
分蜂群の行動変換
最適設計の収斂点?

第一〇章 分蜂群の知恵
教訓一:意思決定集団は、利害が一致し、互いに敬意を抱く個人で構成する
教訓二:リーダーが集団の考えに及ぼす影響をできるだけ小さくする
教訓三:多様な解答を探る
教訓四:集団の知識を議論を通じてまとめる
教訓五:定足数反応を使って一貫性、正確性、スピードを確保する

エピローグ
索引
訳者あとがき

【著者紹介】
1952年生まれ。米国ダートマス大学卒業後、ハーバード大学でミツバチの研究により 博士号を取得。現在コーネル大学生物学教授。著書に『ミツバチの知恵』(青土社 1998)などがある。

内容説明

新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、そして常に最良の巣を選び出す。ミツバチの好みを探るため、作った巣箱の数は252個。ある時はミツバチ用ランニングマシーンを開発し、またある時は、自動車修理工場で入手したゴム製のホースで、ミツバチの笛鳴らしの音に聞き耳をたてる。1950年代、ドイツのリンダウアー教授が始めた、ミツバチの家探しについての研究を引き継いだシーリー先生の、ミツバチへの熱い愛と好奇心がほとばしる。フィールドサイエンスの醍醐味を伝える好著。

目次

第1章 ミツバチ入門編
第2章 ミツバチコロニーの生活
第3章 ミツバチの理想の住処
第4章 探索バチの議論
第5章 最良の候補地での合意
第6章 合意の形成
第7章 引っ越しの開始
第8章 飛行中の分蜂群の誘導
第9章 認知主体としての分蜂群
第10章 分蜂群の知恵

著者等紹介

シーリー,トーマス・D.[シーリー,トーマスD.] [Seeley,Thomas D.]
1952年生まれ。米国ダートマス大学卒業後、ハーバード大学でミツバチの研究により博士号を取得。現在コーネル大学生物学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろすけ

24
実に面白かった!ミツバチは新女王が成長すると、強制ダイエットさせた元女王を戴いて2/3の構成員が新天地を求め旅立つ。ひとまず仮の宿木に落ち着いた群の中から、勇敢な探索バチ達が新居を求めて冒険に発ち、豊富な新居候補情報を仲間達にもたらす。蜂達は実に合理的民主的に全ての選択肢を検討し、全員の合意に至ってある日一斉に飛び立つ!一人の有能な指導者より、民衆が幅広い選択肢を自由に検討することが、問題解決に有効であると示唆する。山野を駆け回り、何時間も根気よく蜂を見つめ続ける生物学者達の喜びも伝わりexciting!2014/01/02

yooou

18
☆☆☆★★ 分蜂のプロセスの深さに幻惑されました。これを地道に調査した過程は気が遠くなるほどでした。しかしこれが民主的なのか。これを民主的というなら、価値観や利害の異なる集団はどうしたらいいのか・・・・。ここで出されている示唆というか可能性にはちと違和感ありでした。2015/01/16

tkokon

16
【すごい!】ミツバチが新しい巣を探す「分蜂」プロセスについての研究。『群れのルール』でエッセンスは知っていたが、新しい発見もたくさん。ミツバチは民主的に巣を選び、ある案の支持者が定足数に達すると移動する。合意に至るプロセスで探索バチは「説得する」ということを一切しない。自分の「意見」にも固執しない。ただ意見を集団に投げ入れるのだ。このプロセスが本当に見事。一匹一匹の判断の誤差はそれなりにあっても、集団になると意思決定の精度が劇的に上がるのも面白い。人の世界への示唆もたくさん(応用には一ひねり必要だが)2014/04/17

ふぇるけん

14
ミツバチが分蜂して新しい巣に移る際、どのように物件を見つけて合意形成するのか、に関する研究について、非常に面白く書かれている一冊でした。探索バチが物件を訪れた際に、その広さや間口のサイズなどを評価し、ダンスによってアピールする。そして、一定数の合意形成がされると振動で合図をしてカラダを暖めて一気に飛び立っていく。その意思決定に至るメカニズムの洗練されていることといったら、まったくもって驚きの連続だった。2014/09/18

dowalf

13
ミツバチは、新しい女王バチが生まれると、古い女王バチが働きバチの一部を連れて新居を作る「分蜂」をします。この本は、その分蜂の際、ハチたちがどうやって新居の候補地を選別し、最良のすみかを選び出しているのかを、一冊丸ごと使って語り尽くしています。分蜂のメカニズムを調べ上げていくと、霊長類の脳に酷似したシステムが見つかり、さらには人間社会でいかに生産的な議論を行うかについての糸口までが見つかるという奥深さ。専門用語が難しいところもありますが、理解できると鳥肌が立つカ所が多々ありました。2016/11/20

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