チーズと文明

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チーズと文明

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714576
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0039

出版社内容情報

ヴァーモント大学食物栄養学部教授である著者が、チーズの歴史を先史時代から辿る壮大な旅へと、読者を誘う。

私たちが普段、何気なく食べているチーズには、
新石器時代から始まる壮大な歴史があった!
チーズというタイムマシーンに乗って、
西洋史を立体的に捉え直すとともに、
先人たちのチーズ作りの情熱に触れて、
チーズへの愛が一層深まる一冊。

はしがき
はじめに  文明史と交差するチーズの歴史

第1章 チーズの起源  古代南西アジア 
      旧石器時代の始まり
      新石器時代の革新
      酪農とチーズ製造の始まり
      レンネットの発見
      新石器時代人の大移動

第2章 文明のゆりかご  チーズと宗教
      神に捧げるチーズ
      メソポタミアの繁栄
      牛の画期的活用法の発見
      女神の結婚の決め手はチーズ
      チーズなしではいられない女神イナンナ
      シュメール人のチーズ
      エジプトのチーズ
      インド亜大陸と中国にチーズはあったか

第3章 貿易のゆくえ  青銅器とレンネット
      ダビデもチーズを食べていた?
      アナトリアの台頭
      ヒッタイト文明とチーズの進化
      チーズは海を越えて
      ミノア文明とミケーネ文明
      北へ、ヨーロッパへ
      青銅器時代の終わり

第4章 地中海の奇跡  ギリシャ世界のチーズ
      チーズ作りと人類の起源
      蘇ったギリシャ文明
      ギリシャ宗教におけるチーズ
      チーズの好みにうるさいギリシャの神々
      日常生活の中のチーズ、商業の中のチーズ
      ギリシャ人たちを骨抜きにしたシチリアチーズ
      衛兵の交代

第5章 ローマ帝国とキリスト教  体系化されるチーズ
      エトルリアの起こり
      家畜の季節移動と「ミルク沸かし」
      エトルリアの変貌
      チーズの下ろし金と熟成ペコリーノ
      ローマとケルトの台頭
      ローマによる支配
      農業の移り変わり
      人々に上質な食べ物を カトー
      チーズ製造の詳細を記したウァロ
      チーズの品質管理が重要だ コルメラ
      大型チーズの出現
      ケルト人の奮闘
      帝国の融合
      チーズと異端

第6章 荘園と修道院  チーズ多様化の時代
      ローマによる植民と荘園の誕生
      大農場ヴィラから荘園へ
      修道院の繁栄
      荘園と修道院のチーズ作り
      フレッシュチーズから熟成チーズへ
      カール大帝も愛した熟成チーズ
      イングランドの荘園チーズ
      ??乳搾り女?≠スちが担うチーズ作り
      チーズ製造に合理化の流れ
      山で作られるチーズ
      山岳チーズの隆盛
      洞窟で生まれたロックフォールチーズ

第7章 イングランドとオランダの明暗  市場原理とチーズ
      新たな農民階級の台頭
      イーストアングリアのチーズ
      グルメ志向の高まり チェシャーチーズ
      チーズ商とチーズ製造者の熱き戦い
      スコールディング製法の発明 イギリス南部
      ??乳搾り女?≠フ遺産
      全ヨーロッパにチーズを供給する国オランダ
      北海に戦いを挑んだオランダ農業
      赤色表皮のスパイスチーズ
      絶妙なバランスのエダムチーズ
      甘い風味のゴーダチーズ

第8章 伝統製法の消滅  ピューリタンとチーズ工場
      アメリカのチーズの源流
      大移民時代の始まり
      西インド諸島の黒い誘惑
      膨らむ奴隷貿易とチーズ製造
      「仕上げ塗り」チーズの登場
      二つの革命
      農地を求めて西部へ
      チーズ工場と「規模の経済」
      アメリカ産チーズの凋落
      モッツェレラチーズの躍進

第9章 新旧両世界のあいだ  原産地名称保護と安全性をめぐって
      原産地名称保護の流れ
      チーズは誰のものか
      生乳とチーズの安全性
      等価性の原則は一体何を守っているのか

参考文献 
索引 
訳者あとがき

【著者紹介】
ポール・キンステッド(Paul S. Kindstedt)ヴァーモント大学食物栄養学部(the Department of Nutrition and Food Sciences)教授。乳産品化学とチーズ製造に関して、数々の論文や共著を執筆しているほか、様々な研究会を開催している。ヴァーモントチーズ協会との共著で『アメリカにおける農場作り(ファームステッド)のチーズ』(2005年)があり、研究と教育両面においてその専門領域は国内で高い評価を受けている。現在、同大学内に設立されたヴァーモント職人作り(アルチザン)チーズ研究所理事を務めている。

内容説明

古代南西アジアで誕生したチーズは、ギリシャの神々に捧げられ、ローマ帝国の繁栄を享受し、キリスト教と共にヨーロッパ各地に広がり、時にはオランダ商船によって運ばれ、産業革命に立ち会い、ピューリタンと新大陸へと渡り、そして現代アメリカとヨーロッパの間では原産地名称と生乳使用をめぐって貿易紛争が繰り広げられる…、いつの時代もチーズは私たちの営みと共にある。

目次

はじめに 文明史と交差するチーズの歴史
第1章 チーズの起源―古代南西アジア
第2章 文明のゆりかご―チーズと宗教
第3章 貿易のゆくえ―青銅器とレンネット
第4章 地中海の奇跡―ギリシャ世界のチーズ
第5章 ローマ帝国とキリスト教―体系化されるチーズ
第6章 荘園と修道院―チーズ多様化の時代
第7章 イングランドとオランダの明暗―市場原理とチーズ
第8章 伝統製法の消滅―ピューリタンとチーズ工場
第9章 新旧両世界のあいだ―原産地名称保護と安全性をめぐって

著者等紹介

キンステッド,ポール[キンステッド,ポール] [Kindstedt,Paul S.]
ヴァーモント大学食物栄養学部教授。乳産品化学とチーズ製造に関して、数々の論文や共著を執筆しているほか、様々な研究会を開催している。現在、同大学内に設立されたヴァーモント職人作り(アルチザン)チーズ研究所理事を務めている

和田佐規子[ワダサキコ]
岡山県の県央、現在の吉備中央町生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。夫の海外勤務につき合ってドイツ、スイス、アメリカに合わせて9年滞在。大学院には19年のブランクを経て、44歳で再入学。専門は比較文学文化(翻訳・翻訳論)。現在は首都圏の3大学で、比較文学、翻訳演習、留学生の日本語教室などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

17
チーズ9000年の歴史と文明とを追う旅。チーズの成り立ちは旅行者が子牛?の胃袋を水筒代わりにして、ミルクを運んでいたら、子牛の胃の凝固酵素と反応してチーズが出来ていたのですという話は知っていたのですが、昨今の研究によりそれは否定されているそうです。成人(特に日本人)には乳を分解できず、下痢や嘔吐を引き起こすラクトースアレルギーを持つ人が今でも多いのですが、メソポタミア辺りでも、このラクトースを分解する遺伝特質を得たのは紀元前5000年くらいのことなので、ありえない話なのだそうな。2015/05/18

baboocon

13
超速読で読了。チーズの始まりは砂漠で革袋に入れたミルクが凝固したという俗説は嘘だったのか。紀元前数千年からあり、神への供え物にもなっていたチーズ。酒と並んで、人類の発展とともに作られ続けてきた食品のひとつなわけで、チーズの小さな穴を通して文明の興亡が見えてくる興味深い一冊だった(上手いこと言ったドヤァ)。2017/03/12

くさてる

10
まさに題名通りの一冊。気候と文化、宗教の違いによってその扱いは違えども、人類が築き上げてきた文明に常に寄り添ってきたチーズを通して語られる西洋史です。チーズそのものの製法には昔から大きな変化は無かったけれど、それをとりまく歴史と文化は変化し続けている事実が興味深かったです。2014/07/03

Christena

8
もっとチーズ寄りの本かと思って読み始めたら、かなり世界史の解説が多い内容でした。特に前半の古代から地中海世界、ローマ帝国あたりが面白かった。それぞれのチーズの背景を知ると、チーズもより味わい深く感じます。それにしても、美味しいチーズとワインが欲しくなる本でした。2014/09/23

ぼのまり

4
農耕の発明とほぼ同時期に家畜の飼育も始まったと思われ、保存発酵食品であるチーズもその歴史は相当古く、現存する痕跡は紀元前6500年。西アジアを発祥とし、メソポタミア、地中海(ギリシア、ローマ)を渡り、ヨーロッパ全土、新大陸へと伝わっていく様、技術開発の変遷などを辿れる1冊である。本物のチーズとワインとともに楽しめば良かったかなぁ…、ちょっと失敗(笑)2013/07/27

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