出版社内容情報
半自然草地・草原の生態を、絵画、文書、考古学の最新知見を通し、気鋭の研究者が明らかにする。
日本列島の土壌は1万年の草地利用によって
形成されてきた――
先史時代、万葉集の時代からひとびとの暮らしのなかで
維持管理され、この半世紀で急速に姿を消した植生である、
半自然草地・草原の生態を、
絵画、文書、考古学の最新知見を通し、
気鋭の研究者が明らかにする。
【著者紹介】
1965年大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。現在、長野県環境保全研究所主任研究員。専門は昆虫生態学、保全生物学。『長野県版レッドデータブック動物編』の作成に参画。共編著『信州の草原――その歴史をさぐる』(ほおずき書籍)、共著「日本列島における草原の歴史と草原の植物相・昆虫相」(『シリーズ日本列島の三万五千年――人と自然の環境史 第2巻 野と原の環境史』所収、文一総合出版)、編集総括および分担執筆『長野県生物多様性概況報告書』(長野県環境保全研究所)などがある。
内容説明
日本列島の土壌は1万年の草地利用によって形成されてきた―先史時代、万葉集の時代からひとびとの暮らしのなかで維持管理され、この半世紀で急速に姿を消した植生である、半自然草地・草原の生態を、絵画、文書、考古学の最新知見を通し、気鋭の研究者が明らかにする。
目次
序章(軽井沢は広大な草原だった;人間活動が維持してきた草原 ほか)
第1章 日本列島の半自然草原―ひとが維持した氷期の遺産(明治から昭和初期の草原の記憶と今;日本の草原の減少と草原性生物の危機 ほか)
第2章 草原とひとびとの営みの歴史―堆積物と史料からひもとかれる「眺めのよかった」日本列島(環境変動と花粉分析から復元された植生の変遷;最終氷期最盛期の植生 ほか)
第3章 畦の上の草原―里草地(最も身近な草地―子どもの遊び場だった畦;畦上の半自然草地―里草地 ほか)
著者等紹介
須賀丈[スカタケシ]
1965年大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。現在、長野県環境保全研究所主任研究員。専門は昆虫生態学、保全生物学
岡本透[オカモトトオル]
1969年山口県生まれ。東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻卒。現在、独立行政法人森林総合研究所木曽試験地主任研究員
丑丸敦史[ウシマルアツシ]
1970年群馬県生まれ。京都大学理学研究科修了学位取得。京都大学生態学研究センターCOE特別研究員、総合地球環境学研究所非常勤研究員を経て、神戸大学人間発達環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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