内容説明
自己啓発みたいなこと、いろいろ試してみたんですがね。これだけでした、うまくいったのは―。ひとたび怠惰を手に入れれば、その先の人生に怖いものはなし!人類よ、怠惰を抱け。
目次
人類怠惰計画
目覚めよ!怠惰
怠惰の歴史とナマケモノ
怠惰は地球を救う
怠惰生活始動
怠惰の心得
※よくあるお問い合わせ
フルタイム怠惰に向けて
お役立ち怠惰商品情報
怠惰を維持するために
怠惰は健康への道なり
(著者昼寝につき)閑話休題
怠惰新人類の夜明け
著者等紹介
ワッサースタイン,ウェンディ[ワッサースタイン,ウェンディ][Wasserstein,Wendy]
1950年アメリカ、ニューヨーク生まれ。アメリカを代表する劇作家。『ハイジ・クロニクル』でトニー賞演劇作品賞、ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞。2006年ニューヨークにて死去
屋代通子[ヤシロミチコ]
1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだ後、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。現在は札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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viola
9
7つの大罪シリーズの怠惰編。著者はトニー賞、ピューリッツァー賞受賞経験のある劇作家らしく、怠惰の正反対な気がするけれど。55歳の若さで亡くなっているらしく、なんだか複雑・・・。私も怠惰とは真逆の生活を送っていますが、だからこそこれが重要なのかもしれません。現実的にこの通り過ごすのは不可能だけど(笑)さらりと書かれている「好色で強欲、嫉妬深くて大食らい、高慢ちきで怒ってばかりいる人間でなくなる唯一の方法が、怠惰になること」ということが、深い。2012/03/03
れこやん
8
タイトルが気になり読んでみました、欧米のハウツウ本にありがちな現実離れした提案が多いかな、怠惰になるためなら場合によっては親子の縁を切れとか、神を信じるなとか、読者が真に受けて実践はしてないと思うが。欧米のビジネスマンの仕事以外にジムやセミナーやボランティアで忙しい生き方の逆張りでこのような本がうけたのかもしれません、なんなら会社やめましょうの勢いなのに経済的にはどうしていくのかの話は無く期待外れでしかない。2018/07/24
pom
7
こんなハウツー物を読まなければ怠けられないってことも情けない話。いかに勤勉は善という教育に刷り込まれているか。例えば掃除や片付けをするな、風呂に入るなという話が出てくるがなかなか受け入れられるものでない。アメリカンジョークぽい逸話がたくさん出てくるがそれが見事に理解できない。しりあがり寿の人生楽ありゃ苦もあるという「水戸黄門」の歌にすりこまれサボれない説にちょっと納得2015/12/16
kubottar
4
今よりも稼ぎたい・・痩せてモテたい!そのような自己啓発本の逆張りをいく斬新な内容でした。風呂に入るな、部屋の掃除はするな、水は一日コップ一杯で充分etc・・ダイエット本や自己啓発書に書いてある事、全否定です。しかし怠惰を手に入れる事ができたら、しがらみや否応なしに放り込まれる競争から離脱できて幸せかな・・・。しかし読後、やはり自分は怠惰よりも勤勉の方が性に合っていると再確認できたのが、収穫です2011/02/20
Mayu
3
全体的には、よくわからないところが多かったけど、やっきになっていろんな活動に手を出したり、競争に勝つためにありとあらゆる手段を渡り歩いたりすることで、本当に大事なものをたくさん犠牲にしてしまっているのでは?というメッセージを感じました。読んでみたのは、イラストに惹かれたからと、自分の怠惰の言い訳を思いつくためだったかも(^_^;)2013/04/29