内容説明
海外からの入国者に、指紋、顔写真を撮る日本、アメリカ。アメリカの空港で犯罪者扱いされてイヤな気持ちになった人は多い。しかし、あなたの指紋と顔写真データがどこで管理、分析、利用されているかは、ブラックボックスである。コーポレートクラシー、スーパーキャピタリズムが進展する中で、行政、企業は、個人の情報をどのように、登録、認証、監視、分析しているのか。間違った情報入力によって個人が社会的不公正をこうむらない術はあるのか。異常さが突出する日本とアメリカの「マス・サーベイランス(大量監視)社会」の現状と、その暴走が何を引き起こすのかを大量の資料解析から冷静に分析。
目次
第1章 認証(人体を発信器にする;獣の印―トレーサビリティ ほか)
第2章 インフラ(監視インフラ、ハードとソフト;ETCがスパイする個人情報 ほか)
第3章 監視(変化した監視の「方向」;TIA、全国民のデータベース計画―2002年 ほか)
第4章 登録(日本の改正入管法;アクセンチュアとUS‐VISIT ほか)
第5章 切断(IBMのユダヤ人登録;ネットと冤罪 ほか)
著者等紹介
山本節子[ヤマモトセツコ]
1948年生まれ。行政ウオッチャー、調査報道ジャーナリスト。立命館大学文学部英米文学科卒業。実際の環境保護活動をベースに、公共事業や環境問題の実態を取材し、政策を変える努力を続けている。2003年春には、迫るイラク戦争と中央集権化に歯止めをかけようと、神奈川県知事選に出馬。落選したものの、わずか2週間の選挙運動で9万票余を獲得するという「快挙」をなしとげた。現在、南京大学史学科修士課程で、中国近・現代史を学んでいる。鎌倉市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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