内容説明
「緑の革命」から「水(青)の革命」へ世界の水危機を乗り越えるために、水資源・水害・森林・流域圏を統合的に管理する新しい理念と実践について詳説。日本の事例を増補し、原著第2版、待望の邦訳。森林と水に関する諸説を検証し、土地利用と水循環、利用可能な地表水・地下水量推定の新しい手法、経済開発・環境保全・社会的公平性・持続可能性を両立させる政策、流域圏での土地・水資源の適切な配分の枠組みを解説。
目次
序章 革命
第1章 新たな理解―土地利用と水の相互作用
第2章 森林と水―神話と俗説
第3章 水資源と「制限」概念―蒸発散量を推定する総合的アプローチ
第4章 新たな理念
第5章 政治、権力、犠牲
第6章 水資源をめぐる対立
第7章 統合的土地・水資源管理(ILWRM)
著者等紹介
カルダー,イアン[カルダー,イアン][Calder,Ian R]
1945年イギリス、ノーザンプトン生まれ。リーズ大学でPh.D.取得。イギリス、ニューキャッスル大学土地利用水資源研究センター所長。専門は、土地利用・水資源管理。水資源問題や「青の革命」に関する認識は、マラウィ政府の水資源担当主官やイギリス海外援助庁(現・国際開発省DFID)の水利専門顧問を歴任するなど、物理学者でありながら森林・水利科学分野で活動してきた経験によって培われてきた。電子ジャーナル“Land Use and Water Resources Research”(土地利用と水資源研究)の管理編集者も務める
蔵治光一郎[クラジコウイチロウ]
1965年東京都生まれ。東京大学大学院修了。博士(農学)。マレーシア・サバ州森林研究所員(青年海外協力隊員として派遣)、東京大学助手、東京工業大学講師を経て、東京大学愛知演習林講師。専門分野は森林水文学、地域森林の自治、河川・流域ガバナンス
林裕美子[ハヤシユミコ]
1959年兵庫県生まれ。信州大学大学院修了。1996年からフリー技術翻訳者として活動を始め、現在、HAYASHI英語サポート事務所運営。専門分野は生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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