内容説明
幕末から、明治維新後も各藩で進められていた洋学、西洋医学教育への準備を押しつぶした、廃藩置県による医学教育政策の中央集権化と、その動きに連なる多士済々の人物群像。日本の医学教育の礎を形づくった激動の時代に生きた人びとに新しい光を当てる。
目次
明治維新と矢継早な諸改革
日本医学の変貌
ペリー来航直前のわが国の西洋医学、洋学
ペリー来航と、幕府の洋学、西洋医学の導入
維新の西洋医学:官立医学校、東校の立ち上げからドイツ医学教育開始まで
維新当初から廃藩置県にいたるまでの各藩の洋学、西洋医学の振興
各藩の洋学、医学教育を押しつぶした廃藩置県
著者等紹介
吉良枝郎[キラシロウ]
1930年生まれ。医学博士。専門は呼吸器内科。東京大学医学部医学科卒業。東大医学部第三内科研究生を経て、フルブライト交換学生として米国へ留学。その後、順天堂大学医学部助教授、自治医科大学教授、順天堂大学医学部教授、日本胸部疾患学会会長、APSR(Asian Pacific Society of Respirology)会長、順天堂大学医学部長、学校法人順天堂理事などを歴任。順天堂大学名誉教授、自治医科大学名誉教授
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