出版社内容情報
地球上の焼却炉のじつに約3分の2(1700基以上!)が日本にある。
一方、アメリカでは過去8年間、カナダでは過去14年間、焼却炉は建設されていない。
EU諸国でも、その危険性から焼却炉離れが進んでいる。
ニュージーランドをはじめ多くの国では、焼却炉がそもそも、ない。
この違いは何か。
燃やさずに、どうやってごみを処理しているのか?
その答えが「ゼロ・ウェイスト」。
この政策を取り入れ、ごみ70%減に成功した地域もある。
「燃やさない」ごみ政策、ゼロ・ウェイストを解説した本書は、ごみ行政に疑問を感じるすべての人の必読書。行き詰まった日本のごみ行政にさす希望の光。
「ゼロ・ウェイスト」とは……… 明確な達成目標を設定し、焼却せず、環境負荷を減らしながら、 具体的にごみを出さないようにする手法のこと。
「ゼロ・ウェイスト」の3大目標
1-有害物質を排出しない
2-大気汚染しない
3-資源をムダにしない
「ゼロ・ウェイスト」の重要なポイント4L
1-Local 地域主義
2-Low Cost 低コスト
3-Low Inpact 低環境負荷
4-Low Tec 最新の技術にたよらない
内容説明
イギリス政府にごみ政策の転換をせまった画期的リポート、待望の日本語版。欧米の先進事例をもとに低コストで安全な廃棄物政策を提言する。
目次
1 廃棄物と環境
2 ゼロ・ウェイスト
3 リサイクルの普及
4 ゼロ・ウェイストへの道
5 グリーン素材革命
6 ゼロ・ウェイストへの移行
7 英国の廃棄物政策の方向
8 焼却中心の一括政策
9 英国のためのゼロ・ウェイスト政策
10 リサイクルを超えて
11 新たな目標に向かって
著者等紹介
マレー,ロビン[マレー,ロビン][Murray,Robin]
産業経済学者。現在、ロンドン経済大学グローバル・ガバナンス研究センターの客員研究員。英国下院議院、廃棄物特別委員会の専門アドバイザーに就任。英国で「ゼロ・ウェイスト」政策を推し進めるために尽力している
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