胃がん治療のすべて―胃癌治療ガイドライン対応版

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  • サイズ B6判/ページ数 145p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806712107
  • NDC分類 493.45
  • Cコード C0047

出版社内容情報

国立がんセンター中央病院外来部長の本。
これまでにわかったベストの治療手順を、日本でベストのスタッフが、告知を受けた患者さん・家族のために解説する。
あなたと主治医の相互理解、納得して治療を受けるための手引書としてお使いください。

【書評再録】
●毎日新聞「家庭欄」(2000年11月24日)=告知を受けた患者本人や家族向けの本。医療ミスが相次ぐ中、全国どこでも納得できる治療を受けられるよう考えられた日本胃癌学会の治療ガイドラインに沿った本。
●東京新聞評(2000年11月28日)=治療にのぞむために必要とされる情報が書かれている。国立がんセンター中央病院の外来部長と3人の外科医長が執筆。
●日経メディカル(2001年3月号)=イラストを多用し、字も大きくするなど、分かりやすさを重視している。
●日本農業新聞評(2001年1月8日)=胃がんと上手に付き合い、適切な治療・手術を受けられるよう、正しい知識を与えてくれる。本書では、胃の働きから、胃がんの進行、手術療法の説明、術後の注意などに加えて、主治医への質問のポイントも教えてくれる。

【読者の声】
■女性(41歳)=「すばらしい」の一言です。私自身、胃がんを9年前に手術しました。その時、この本があれば精神科にごやっかいにならなくてよかったのに……と、インフォームドコンセントの大切さ、そして笹子先生の人柄、才能に感服しました。
■女性(70歳)=これほどインフォームドコンセントに役立つ書物は他にないと思います。精密検査を受ける前の、胃ガンにもしかして罹っているのではないか、どういう治療をされるのかという不安を一掃してくれた専門書です。

【内容紹介】本書「はじめに」より
 胃がんは、日本では長年にわたって悪性腫瘍の死因の第1位を占めつづけてきた病気です。ごく最近になり、男性ではその地位を肺がんに譲りましたが、女性では今でもいちばん多くの患者さんが亡くなる悪性腫瘍なのです。しかし、一方では診断法の技術が進み、過半数の患者さんは早期胃がんの状態で発見され、よく治るがんの代表のようにもいわれています。
 このようなことは、もちろん一般の方にも知られていることですが、いざ自分や肉親がこの病気にかかったということがわかった今、その程度のあやふやな知識では、とても支えきれないような不安がわいてきているのではないでしょうか。
 人間にとって漠然とした不安ほど恐ろしいものはないといわれています。どんなに恐ろしいものでもその実態がわかってしまえば、戦う対策も立ち、勇気も出るし、覚悟もできやすいということです。
 自分ががんとわかったときのショックから立ち直るのには、1週間から1ヶ月程度かかるのがふつうです。しかし、その後はほとんどの方がショックから立ち直り、積極的に治療に取り組むようになるのも事実です。自分を安心させてくれるのは、正確な診断と正確な情報です。信頼できる医師に診断を受け、十分納得のいく説明を聞いて治療にのぞむことがいちばんよい方法であると思います。
 がんという病気は、命にかかわるかもしれない病気なのです。だからこそ、真実を知っておくことが大切であり、自分の人生とどうかかわってくるのかを十分理解しておく必要があります。心の動揺が激しいときに受けた医師からの説明は、冷静に理解できていないことがしばしばです。
 この本は、がんにかかった患者さんと家族が今の病状をゆっくりと自分のペースで理解し、さらにくわしいことを医師に質問できるようにするために作られました。じっくり読んでいただき、あなたと主治医の相互理解のお役に立てば幸いです。

【主要目次】
▲第1章・胃の仕事と構造
▲第2章・胃がんの発生と進行
▲第3章・胃がんの手術療法(胃の切除方法、切除範囲/リンパ節郭清と周辺臓器の合併切除/消化管の再建/手術の危険性と合併症/早期胃がんの内視鏡治療について)
▲第4章・手術後の経過と、注意すること(手術後は痛くない!?/発熱について/経口摂取について/早期離床--早く歩きはじめること/からだにはいっている管の話/食事のしかた)
▲第5章・胃がんの予後
▲第6章・胃がんの化学療法
▲第7章・臨床試験とは
▲第8章・補助化学療法の臨床試験について
▲第9章・あなたを支えるまわりの人びと
▲第10章・身近な支え、看護婦

内容説明

がんという病気は、命にかかわるかもしれない病気です。だからこそ、真実を知り、自分の人生とどうかかわってくるのかを十分理解しておく必要があります。この本は、がんにかかった患者さんと家族が、今の病状を自分のペースでゆっくりと理解し、さらにくわしいことを医師に質問できるようにするために作られました。またこの本は、日本胃癌学会の「胃癌治療ガイドライン」にほぼ対応していますので、全国どこでも安心して使っていただけます。じっくり読んでいただき、あなたと主治医の相互理解に役立ててください。

目次

1 胃の仕事と構造
2 胃がんの発生と進行
3 胃がんの手術療法
4 手術後の経過と、注意すること
5 胃がんの予後
6 胃がんの化学療法
7 臨床試験とは
8 補助化学療法の臨床試験について
9 あなたを支えるまわりの人びと
10 身近な支え、看護婦