島根の自然をたずねて

島根の自然をたずねて

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806710363
  • NDC分類 455.1
  • Cコード C1044

出版社内容情報

★山陰中央新報評(1998年10月27日)=豊かな島根の自然を現地に即して紹介、見どころのほか、交通の便や見学コース、付近にある施設の概要などを添え、ハイキングなどに便利な編集をしている。

■女性(17歳)=写真・絵・図がついてて分かりやすい。身近な地域のことで、余計、分かりやすくていい。地学系が嫌いでもこれなら読める。

●本書「まえがき」より=今回の案内書は以前のものに比べ、山陰西部や隠岐島後も充実させ、また気軽に読める豆知識のコラムも豊富にしました。
 島根は四季折々の変化に富んだ美しい自然に包まれたところです。都会と違い、半日でも気軽にいける面白いところがたくさんあります。普段なにげなく見ているものもその生い立ちを知ると自然の不思議や美しさを感じます。一見何の変哲もない路傍の石も自然のいとなみの中でできたもので、私たちの想像を絶するような歴史を秘めています。例えば、隠岐島後の変成岩中のジルコンという鉱物には今から30億年前や20億年前に出来たものもあり、気の遠くなるような年月、風雪に耐え今日に至っているのです。現在は比較的静穏な山陰地方も過去には激しい火山活動に見舞われました。8000万年前には中国地方全域を覆う火山活動があり、また1500~1400万年前には島根半島あたりは深い海になっており、海底火山が活発に噴火していました。三瓶山は中国地方でもっとも新しい火山で、約4000年前には松江のあたりも火山灰で覆われていました。もっと最近の出来事では、現在進行形で進む中海干拓や自然環境問題などいろいろな問題もあります。日本経済も異常なバブル期からその崩壊へと大きく変化しました。私も含めてみんなアクセクとよく働いていますが、こんな時だからこそ、ちょっと立ち止まって、周りの自然と親しむようなゆとりをもちたいものと思っております。一人で、あるいは家族や友達と一緒に、自然にふれるために、この本が少しでもお役に立てば幸いです。

【主要目次】
▲第1章・隠岐▲
     日本列島の背骨(飛騨変成帯)/火山体の中をのぞく(日本海に浮かぶ火山島)/日本海の形成と堆積岩
▲第2章・島根半島と宍道湖・中海▲
     陸に上がった海底火山(島根半島東部)/
     深海の火山活動でできた神話のふるさと(島根半島西部)/
     ミニハワイ(大根島火山と溶岩トンネル)/宍道湖・中海
▲第3章・中国山地を歩く▲
     6000万年前のマグマ溜まりの中を歩こう(奥出雲の花崗岩とモリブデン鉱脈)/
     カルデラのふちとマグマ溜まりのミニチュアを見る(中新世掛合コールドロン)/
     大万木山と島根県民の森/赤名周辺のさまざまな地層
▲第4章・島根県中央部▲
     中国地方でもっとも新しい火山(三瓶山)/都野津層/江津の三郡変成岩
▲第5章・島根県西部▲
     4000万年前の地熱活動の化石(浜田コールドロン)/4000万年前の火砕流(益田コールドロン)/
     白亜紀の大規模火砕流(津和野から匹見峡)/日原のジュラ紀メランジ/
     六日市町の錦層郡(ペルム系)と樋口層郡(下部ジュラ系)
▲第6章・島根の鉱床▲
     石見銀山/三子山の珪砂/金城町伊木のマンガン鉱床/馬谷のペグマタイト
▲付録▲▲▲
     博物館めぐり/島根の温泉/島根の名水

内容説明

島根全域をカバーした自然史フィールドガイド。特有の地形・地質が長い年月をかけて、生み出してきた自然の歴史。その不思議と美しさ。コース案内と豆知識のコラムで、島根のなりたちがわかるフィールドガイド、ついに刊行。

目次

1 隠岐
2 島根半島と宍道湖・中海
3 中国山地を歩く
4 島根県中央部
5 島根県西部
6 島根の鉱床

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