出版社内容情報
反抗と甘え、道化と愚直、人間不信と無類の優しさ。両極に揺れ動く人間性の由来は、慈愛にみちた養育者との別離を繰り返した幼年期にあった。失われた楽園の回復を求めて苦闘した生涯の軌跡を辿る。京都在住の独文学者が発信する太宰ファン必読書。
内容説明
矛盾にみちた人間性を独自の視点で導き出し、愛の充足をもとめる魂の苦闘をたどる。独文学者が深い愛着を込めて描く天才の軌跡。
目次
弟子たち
第1部 津軽の少年(津軽の風土;生家 ほか)
第2部 迷走する天才(みよ;分家除籍 ほか)
第3部 生活者太宰(鎌滝の下宿―「取り巻き」;弱者の祈り―『燈篭』 ほか)
第4部 蕩児の家(予期せぬ出来事;出会い ほか)
著者等紹介
高山秀三[タカヤマシュウゾウ]
1954年生まれ。東京外国語大学卒。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。現在、京都産業大学助教授
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