感想・レビュー
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hyena_no_papa
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「東日流外三郡誌」と並んで和田家に伝わってきたとされる「東日流六郡誌絵巻」。編集者の山上笙介氏は津軽の郷土史家。その山上氏が和田家から出てきた古文書と「遭遇」し、それらのうち二三の編集に関わった後、「訣別」に至った経緯は『季刊邪馬台国55号 1994年冬号』に本人による寄稿に詳述されている。この「東日流六郡誌絵巻」巻末近くに和田喜八郎氏自身による「『津軽六郡誌大要』について」という一文が掲載されているが、そこには延々と虚偽が綴られている。喜八郎氏の欺瞞を証拠立てる基本資料の一つと言えよう。