内容説明
詩人で宗教者で、また農民の教師でもあった宮沢賢治―本書は短くも煌く彼の生涯を豊富な資料を駆使して浮彫りにした好著。
目次
第1章 誕生・小中学校時代
第2章 盛岡高等農林学校時代
第3章 挽歌
第4章 春と修羅
第5章 羅須地人協会時代
第6章 東北砕石工場時代
終章 わかれ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
26
法華経に出会い、人は皆、尊貴と覚知した宮沢賢治。だが、その教えを実生活に活かそうとするも、少々頭でっかちだった感あり。羅須地人協会という農民学校を設立したが、その運営維持を父親への無心により対処した。理論を現実に置き換えることに不器用な印象。唯一、法華経を根底に成功したのが芸術面。賢治の詩や童話は、これからも人の心を揺さぶり続ける。2023/02/04
金木犀
1
宮沢賢治の生涯を読んでから雨ニモマケズを読むと違うように聞こえる。彼が生涯をかけて辿り着いた理想形が「平凡で美しく人を想う人間」であったことを学べてよかった。2019/09/16
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