内容説明
一国の政治は国民のレベルを超えないといわれる。政官財の目に余る金権腐敗は氷山の一角に過ぎない。精神の支柱を失い、ニーチェのいわゆる“畜群人間”と化してしまった人々―。この世紀末的様相の色濃く漂う日本に果して明日はあるのか。
目次
序章 日本荒廃
第1章 腐敗の構造
第2章 中心を失った人々の群
第3章 象徴天皇について
第4章 憲法論議のかげに
第5章 三島由紀夫の死をめぐって
第6章 近代西洋の終焉と進歩信仰の崩壊
第7章 揺れる資本主義
第8章 民族の心と国家
第9章 多極化の中の日本
終章 何が世界を救うか