目次
仏教の根本精神
神を超えた人間
仏説無量寿経の体験者親鸞聖人
常倫を超出する者
無罪の宣言
蓮如上人論
ソクラテス
衆に聞く心
老境の黎明
霊魂問答
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ken
5
彼の思想はなかなかに原理的。他力と自力の中間のような思想で、それは親鸞に対する一般的な解釈からはだいぶかけ離れている。間違いなく淸沢満之の影響が大きいのだろう。知恵や計らいを捨て一心に阿弥陀にすがるというよりは、むしろ知恵や内観を徹底させて、意識の深層に目覚めることを目指す。意識の底には実在があり、それに目覚めることで、一者、すなわち阿弥陀仏を生きることができる。表層的意識の世界から見える「多」は深層意識において顕現する「一」である。井筒俊彦の『意識と本質』を読んでみれば、それと深く通じる内容だと思った。2020/11/05




