内容説明
韓国を代表する国際政治学者がつづった日本と韓国に対する深い洞察。「葛藤」と「摩擦」を乗り越えた先に見えてくるものとは…。新聞紙上で9年余りにわたった連載を収録!日韓にとどまらず、北朝鮮、中国、そしてアメリカの「今」を見通した論考は今も色あせない。
目次
三つの視座が交わる日韓関係の深い展望(篠ケ瀬祐司)
第1章 韓日国交正常化60周年に寄せて(劇的変化;ホップ・ステップ・ジャンプ ほか)
第2章 韓日関係を展望する(求められる韓日戦略的提携;グローバリゼーションの光と影 ほか)
第3章 北朝鮮をめぐる諸情勢を考察する(ミサイル発射に見る北の姿;米中新時代の北朝鮮問題 ほか)
第4章 東アジアを俯瞰する(台頭する中国への対応;日本軽視論と日本役割論 ほか)
近代以降の日本と韓国(朝鮮半島)の主な出来事
著者等紹介
朴〓熙[パクチョルヒ]
1963年、韓国忠清北道忠州市生まれ。ソウル大学大学院で政治学修士号、コロンビア大学大学院で政治学博士号を取得。ソウル大学国際大学院教授、同大学国際研究所長、日本研究所長、国立外交院長などを経て2024年8月~2025年7月、駐日韓国特命全権大使を務めた。現在はソウル大学名誉教授。韓国有数の知日派国際政治学者として知られ、日本政界に多数の知己を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
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元駐日韓国大使が2012~2021年に新聞に載せたコラム。日米中韓と北朝鮮のバランスを重視した記述。日韓は自由で開かれた通商秩序や国際秩序の維持・発展を協力して行わないと損をする。日本は韓国への植民地支配と侵略の被害に真摯に反省すべきと言う一方で,歴史問題を外交の前面に出さない知恵が必要と訴える。北朝鮮が核開発によって米国と平和協定を結び,在韓米軍の撤退を実現することが中国の狙い。安倍外交に対しては,理念と原則が整理されていて評価できることは多いとしながらも,アジア外交には真摯さが欠けていると苦言を呈す。2025/12/03




