内容説明
太平洋戦争中、戦地フィリピンから、郷里に残した妻へ「恋文」を送り続けた軍人がいた。岐阜県中津川市出身の陸軍大尉(戦死時は中尉)、青山泉。妻フユは、手紙を心の支えとし、一字一句をノートに書き写して、私家版『防人通信』にまとめた。夫が妻に宛てた書簡56通と、妻の当時の日記を抄録。併せて、監修者による詳細な解説を付した。戦争で引き裂かれながらも互いへの思いやりで強く結びついていた夫婦の姿を通し、あの戦争は一体何だったのかを問いかける一冊。
目次
ふたりの生い立ち・結婚まで
書簡1(昭和17年4月18日から)
書簡2(昭和18年)
書簡3(昭和19年10月30日まで)
フユ日記(抄)
解説(宮地正人)
フユそれから―あとがきにかえて
著者等紹介
宮地正人[ミヤチマサト]
歴史学者・東京大学名誉教授。1944(昭和19)年福岡県生まれ。1966(昭和41)年東京大学文学部国史学科卒。同大学院、文学部助手を経て、1973(昭和48)年東大史料編纂所入所。1995(平成7)年同所長。2001(平成12)年から2005(平成17)年国立歴史民俗博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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