出版社内容情報
「清須会議って何?」という素朴な疑問や、本能寺の変以前の日本の状態、織田家を巡る状況、信長の後継者織田信忠の人物像から清須会議の出席者、会議の進行、会議後の羽柴秀吉や柴田勝家はどうなったのかということまで、清須会議にまつわるあれこれを図解とともに解説します。
内容説明
「本能寺にて信長死す」―絶対的カリスマを失った織田家は、重臣4名による“会議”で次の主君を決めることとなった。なぜ清須城で会議が行われた?織田家相続者候補には誰がいた?会議はどのように進行した?会議後の関係者の運命は?…天下の行方、その後の日本史を左右した清須会議の真相に迫る!
目次
序章 信長と織田軍団(織田家のルーツとは?;信長はどうやって勢力を拡大した? ほか)
第1章 清須会議以前―本能寺の変(信長の天下統一はどこまで進んでいた?;本能寺の変前夜の東国はどんな状態だった? ほか)
第2章 清須会議の真実(なぜ柴田勝家が会議の呼びかけ人になった?;織田軍団はどんな構成だった? ほか)
第3章 清須会議その後(清須会議後に行われた信長の葬儀はどんな様子だった?;会議後、柴田勝家がたどった運命とは? ほか)
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年、静岡市生まれ。1972年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、静岡大学名誉教授・文学博士。専門は日本中世史、特に戦国時代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
24
再読です。清須会議に関して上手くまとめられています。読みやすい一冊です。2025/02/25
maito/まいと
23
来年の大河ドラマ「黒田官兵衛」の時代考証・小和田先生が監修する、織田家跡取り会議・清須会議を解剖した一冊。とにかく清須会議の背景、経緯、結果、その後まで完全に網羅。関わった歴史武将や姫たちの情報も、史実に沿った形で紹介。さらには信長(信忠)亡き後の織田家の人々のその後まで書かれてる徹底ぶり。文庫でここまで内容が濃いものは久しぶりです!三谷作品「清須会議」観る前、読む前後に読むと、一層理解が深まること間違いなし!それにしても、ここまで歴史上で出てくる割には、清須会議って意外に史実情報少ないんだなあ。2013/10/09
金吾
21
今まで流布されている話をまとめている本であり、謎はないか、あっても解明していないかのどちらかです。読みやすくまとまっているので織田氏の勃興から秀吉の天下統一までの流れを知るのにいい本です。2021/09/16
とし
10
信長が本能寺で倒れた後、秀吉の天下取りに重要な役割を果たした清洲会議。本作品は、清洲会議前と後の信長配下の武将の動きが書かれています。一般的に凡将扱いされている信長の跡継ぎである信忠は、有能な武将だったようです。もし本能寺後に信忠が生き残っていれば、歴史は大きく変わっていたように思えます。明智光秀の謀叛の理由も様々な諸説があるようです。その後の展開をみてみると、果たして計画的に行なったことか、別な黒幕がいたのではないかと思えるほど光秀の行動は誤算続きでした。ともあれ秀吉には天下人になる力があったんですね。2015/07/10
heslkst
7
清須会議を中心に織田家の歴史、織田家周辺の大名の歴史も振り返ってもらえた。 やはり、秀吉の根回しの良さや、人身掌握術は現代に於いてもなかなか出来ない事だと思うし、戦国好きの私としては大満足の1冊だった2016/09/07