内容説明
正社員就職、終身雇用、結婚、退職金や年金…もう『普通の人生』は送れない!雇用大崩壊は正社員から始まった。派遣切りは「現代版下請け切り」。成果主義の悲惨な現実。「人材は人財」論に潜むワナ。今、日本の雇用の現場で何が起こっているのか。
目次
プロローグ 日本の雇用が危ない!
第1章 雇用大崩壊がなぜ起こるのか
第2章 非正規雇用に明日はあるのか
第3章 正社員に忍び寄る恐怖
第4章 サラリーマンになれない若者たち
第5章 人材育成と研究開発
第6章 雇用回復のカギを考える
最終章 雇用大崩壊で変わるライフスタイル
著者等紹介
宮島理[ミヤジマタダシ]
1975年生まれ、山形県出身の大阪府育ち。現在は関東在住。東京理科大学理学部物理学科中退後、IT系企業設立を経て、1996年にフリーライターになる。雇用問題についての著作があるほか、政治・経済・IT・科学など幅広いテーマを扱っている。日本経済新聞のウェブ版でコラム「ネット危険地帯」を連載。また、政財界やオピニオンリーダーへのインタビューも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノリピー大尉
4
本書で初めて「フレキシキュリティ」という考え方をしった。フレキシキュリティとは「解雇規制緩和」「失業給付の充実」「職業訓練の強化」をセットとして労働政策でデンマークで実績があるとのこと。理屈は分かるけど日本に導入したとして、国民に受け入れられるかは未知。2019/04/20
tomo
0
私が印象に残っている内容は「雇用は確かに崩壊しているが、今の日本は新しい雇用体系を望んでいない人が大半であり、それを変えようとしている人も少ない。」と著者が言っているところである。そしてその解決策としてデンマークで運用されているフレキシュリティという制度を日本版に改良して導入すると書かれているのも評価できます。2009/11/02