内容説明
現代社会に生み出された「かまわれたい人々」「孤独」の底に隠された「願望」を探る。
目次
第1章 「自由」と「孤独」を加速させる社会
第2章 さびしく孤独な「おひとりさま」?
第3章 「かまわれたい」会社人間
第4章 「自由」を尊重する現代家族
第5章 ペットは裏切らない―淡いつながりの工夫
第6章 「自由」を守る
著者等紹介
森真一[モリシンイチ]
1962年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、皇學館大学文学部コミュニケーション学科教授。専門は、理論社会学、現代社会論、消費社会論。現在は、日本の消費社会を「お客様」社会と捉える研究に挑戦している。「お客様」社会化が接客業の領域を越えて、医療・教育・介護・娯楽の領域にまで広がっていること、およびそれがもたらす精神的な暴力の問題などを分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろぶくん
10
読み応えがあって勉強になった。「はじめに」にあるとおり、現代日本人の「自由・孤独・つながり」について、いろんなテーマのもと、とても具体的に論じられている。内容と関係ないが、最近はやりのソロキャンプ動画は、かまわれない孤独を愛する人がかまわれたくて動画をアップしているのではなく、少しかまわれるかもしれないけど、基本かまわれないままお金を稼ぐ手段としてアップしているということだろうか、、ということを読みながらずっと考えてしまった。2021/01/11
ノリピー大尉
10
高齢者や障がい者の不自由を軽減するためにバリアフリーの施設が増えつつある。 バリアフリーが普及することによって、周囲の人にサポートが不必要という意識が生まれるので高齢者や障がい者が帰って孤立してしまう。 この事例に限らず、経済が豊かになったため個人で完結するケースが多くなった。以前に比較し、他人との関わりが求められる場面が少なくなったため、他人からかまわれない自由が増えた一方で、かまわれたい願望も現れている。人は、干渉はされたくないが、孤独は嫌なのだ。2014/09/07
mass34
9
ざっと読む。かまわれたい人々。自由と孤独。その時々で選ぶ人間関係。本当はみんなどんな気持ちなんだろう。傾聴は、ここでも役に立つんだろうか。ボランティアでは限界があるような気がする。2024/08/22
読み人知らず
4
森先生こんなこと考えてるんだな。社会学面白そうだけどいつも考えてくのは好きじゃないと出来ないだろうな。かまわれない自由と孤独は結婚しててもしてなくても向き合わなくてはいけないだろな2016/04/10
星辺気楽
3
現代日本の抱える「自由」と「孤独」の相反する課題を考える良書。 2016/02/02
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