内容説明
中国の道教に源流をもつ日本の妖術は、陰陽道や修験道、忍術など独自の変遷を遂げながらも命脈を保ち続けた。役小角・空海・小野篁・安倍晴明の妖術四天王をはじめ、時に政権から弾圧されながらも活躍した、各時代を代表する妖術師たちの足跡を追う。
目次
第1章 妖術四天王(役小角―修験道の祖、役行者;空海―真言宗の祖、弘法大師 ほか)
第2章 飛鳥から平安前期の妖術師たち(聖徳太子―日本妖術の王;吉備真備―陰陽道の祖 ほか)
第3章 平安中期から後期の妖術師たち(蘆屋道満―安倍晴明の永遠のライバル;智徳法師―妖術で稼いだ民間陰陽師 ほか)
第4章 鎌倉、室町、戦国時代の妖術師たち(観阿弥―忍びの極意を得た能の創始者;世阿弥―忍者と悪党の血を引く猿楽師 ほか)
第5章 江戸時代から明治・大正・昭和の妖術師たち(長谷川角行―江戸の富士信仰の開祖;芥川九郎右衛門―甲賀忍者のエリート ほか)
著者等紹介
中見利男[ナカミトシオ]
1959年岡山県倉敷市生まれ。作家、ジャーナリスト。民放テレビ局勤務を経て、現在は執筆活動に力を注ぐ。執筆対象は、歴史、政治、国際情勢と幅広く、徹底した取材力には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くまこ
1
「子子子子子子」を「ねこの子の子ねこ」と読んだ、小野篁(たかむら)のエピソードが面白かった。歌人として有名だが、本書では妖術四天王に数えられている。2012/04/28
reur
1
呪禁師、陰陽師、神道、景教、密教、修験道、仙道etc...並べてみるとい かにも怪しげだけど、背景を色々調べてみたくなる要素がいっぱいなので興味、動機の入り口としてはいいんじゃないかと思います。2012/04/12
こらぴし
0
「妖術師」というテーマで、日本の歴史の登場するトリックスター達を紹介している。 役小角、空海、小野篁、安倍晴明、聖徳太子・・・ 登場する人々はそれぞれに伝説めいた物語を持っている。 そして、それらを「妖術師」というキーワードでつないでいく・・・ ちょっと妖術師というには苦しいところもあるけどね。 ところで、空海編で「満濃」という地名が登場した。 今の香川県にあるこの地、「恐るべき讃岐うどん」に登場する「満濃トライアングル」の地だ。 空海にゆかりのある地名だったとは!2009/01/31
ちーくん
0
知人に借りて読んだけど、、、古い文献などが良く調べられていて物語りとしては面白かった。逆に江戸以降は胡散臭さが出ててつまらなかったなぁ、というところ。中二病になってる人が好きそう。2012/03/25
かなせ
0
日本のってとこがまた妖しくてイイ(・∀・)!!2011/02/01
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