内容説明
海外旅行に出かけて、有名な美術館にせっかく足を運んでも、何を描いているのか、さっぱりわからない…。もし、そうだとしたら何とも残念なことではないでしょうか。西洋絵画には、日本人の私たちにとっては馴染みが薄い旧約聖書・新約聖書を題材とした作品が数多くあります。「アダムの創造」(ミケランジェロ)、「バベルの塔」(ブリューゲル)、「受胎告知」(アンジェリコ)、「最後の晩餐」(ダ・ヴィンチ)…。これらの作品は、聖書の物語をちょっと知っておくだけで、鑑賞の楽しみがグンと広がります。名画を楽しく読めるようになります。本書は、その手助けとなる初心者向け入門書の決定版です。
目次
第1章 旧約聖書の物語(天地創造からアダムの創造へ―神は一人で空、海、大地、生き物、人間を造った;エヴァの創造、原罪と楽園追放―神に背いたアダムとエヴァはエデンの園を追われた;ノアの物語―神はノア一家を残して堕落した世を大洪水で滅ぼした ほか)
第2章 マリアとキリストの物語(マリア伝(1)無原罪受胎―神の子イエスを産み育てる母として選ばれたマリア
マリア伝(2)受胎告知―「神の子を身ごもった」と天使がマリアに告げる
マリア伝(3)キリストの降誕―星に導かれ東方の三博士が聖母子に礼拝を捧げた ほか)
第3章 聖女、聖人の物語とアレゴリー(キリストの弟子・ペテロとヨハネ―キリストは十二使徒に神の業を行なう権威を授けた;キリストの弟子・マグダラのマリア―キリストに従い、キリストに愛された美しい聖女;サロメの物語―母に唆されてヨハネの首を取るアンチ・ヒロイン ほか)
著者等紹介
井出洋一郎[イデヨウイチロウ]
東京純心女子大学教授。上智大学非常勤講師。美術評論家連盟会員。1949年群馬県高崎市に生まれる。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋美術史専攻)。山梨県立美術館学芸員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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