内容説明
悪性の脳腫瘍に侵された脳外科医・岩田隆信氏の、壮絶な闘病記。専門医としての冷静な観察眼によって、自身の病状を克明に見つめ続ける一方、一人の患者として、愛する妻子への思いを抱えながら死の恐怖に怯えるその双方の姿が、読む者の胸にせまる。今は亡き岩田氏の言葉は、真摯に生きることの意味を私たちに問いかける。
目次
第1章 脳外科医が脳腫瘍になったとき
第2章 脳外科医への階段
第3章 逡巡の日々
第4章 患者になって初めてわかったこと
第5章 運命の日
第6章 回復
第7章 再発
第8章 最後の挑戦
著者等紹介
岩田隆信[イワタタカノブ]
1947年、愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、母校での研究生活を経て、長野県飯田市立病院、栃木県済生会宇都宮病院、神奈川県川崎市立川崎病院に脳外科医として勤務。1990年、昭和大学医学部助教授に就任。悪性脳腫瘍治療の最前線で活躍、我が国屈指の名医と評価されていたが、1997年1月、自身に悪性脳腫瘍が発病、母校で4月、7月、10月に計3回の手術を受け、病魔と闘っていたが、1998年12月15日に亡くなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紡ぎ猫
3
この本が書かれたのが1997年というから、もう16年も前のことか。7歳だった娘さんももう成人しているはず。きっと今の脳外科はもっと進歩しているだろうけど、脳外科医が悪性の脳腫瘍に冒されるとは皮肉な話で、患者になって初めて理解できたことが多いという。どんなにたくさん経験を積んでも、当人になってみなければ本当には理解し得ないことが多いと言うのは、仕方がないかもしれないけど、難しい。図書館で続編も借りてきたので、これから読んでみる予定。2013/04/26
oocyst
2
いつか読もうと思って積んでた本だったけど、読み始めたら止まらなかった。シンプル、けれど一言一言に重みのある文章。
樹(いつき)
1
テレビのドキュメンタリーで岩田医師を知りました。医学は、時に残酷です2008/11/08
しょうご
0
1998.8.24読了
いろいろアッテナ
0
★★☆☆2013/06/23