内容説明
「巧言令色、すくなし仁」―言葉上手で美男(美女)、そういう人間には仁はほとんどないのだ!『論語』には、ハッとさせられるような名言がたくさん詰まっています。時代に沿いながら時代に流されない、そんなしなやかな強さを秘めた孔子の生き方は、慌しい現代社会に身をおく私たちに、確かな指針を与えてくれます。
目次
第1章 「論語」の魅力とは何か?―今、なぜ「論語」なのか
第2章 「論語」に見る人の一生―孔子の生きざまから学ぶもの
第3章 「論語」の中心思想「孝」とは何か?―孔子が「孝」をとおして語ろうとしたこと
第4章 古くて新しい「論語」の教育論―孔子は弟子たちに何を教えようとしたのか
第5章 「論語」の君臣論から何を学ぶべきか―孔子は君臣関係をどう考えていたのか
第6章 現代にも通用する「論語」の経済論―富を肯定的にとらえていた孔子
第7章 「論語」に見る孔子の運命観―変えられぬ運命があることを自覚していた孔子
第8章 「論語」であえて語られなかったこと―孔子にはぜったい口にしないことがあった
第9章 「論語」はどう読まれてきたのか―さまざまな注釈書に見る「論語」の解釈
第10章 「論語」の名言―後世に残る孔子の言葉の数々
第11章 「論語」の終わり方―読み終えた後に「論語」をどう生かすか
著者等紹介
岡本光生[オカモトミツオ]
1949年生まれ。早稲田大学大学院東洋哲学科修士課程修了。埼玉工業大学教授。人間科学課程主任。工学部の学生に中国文化を講ずること二十数年。また、さいたま市の市民大学講座で「中国の古典」の講師を長年にわたってつとめている。専門は中国古代の経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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