出版社内容情報
日本企業で初めて純利益1兆円を突破したトヨタの強さを、財務面から見る。2兆円におよぶ手元資金はどのように使われているのか、トヨタ銀行はできるのか、など、豊富な取材をもとにレポート。
内容説明
経営の要諦を一言で表現すれば、それは「高い志を持ち続けることとそろばん勘定を合わせること」である。高い志を持ち続けることで人材が集まる。そろばん勘定を合わせることで長期的視点に立った投資が可能となる。これは言い換えればキャッシュフロー経営を行なうということである。トヨタはこの2つの基本を愚直なまでに徹底し、戦後の苦しい時代を乗り越え、巨象といわれるまでに成長した。そして本書は、この2つの基本のうちの後者、「そろばん勘定を合わせる」という視点から、トヨタの強さを分析した。
目次
第1章 トヨタの歴史―手元資金2兆円は、どのようにして生まれたのか(デフレ不況下での倒産危機1949年;トヨタ再生のための4つの戦略1950~60年代 ほか)
第2章 トヨタの投資―カネを生み続けるカネの使い方(将来を見据えた投資が、新たなカネを生み出す;バイオ・緑化事業に見るカネの使い方 ほか)
第3章 トヨタの金融―本業を強化するカネの働かせ方(トヨタはどんな金融サービスを展開しているか;カード事業に本格参入 ほか)
第4章 トヨタの財務―トヨタVS.日産・ホンダ(在庫圧縮により、資本効率を高める―ROA分析;経営の主体性を確立する―自己資本比率分析 ほか)
著者等紹介
丸山弘昭[マルヤマヒロアキ]
アタックスグループ代表パートナー。公認会計士、税理士。1946年生まれ。一橋大学経済学部、同商学部を卒業。JSR株式会社を経て、監査法人伊東会計事務所(現:中央青山監査法人)にてトヨタグループ関連会社の監査やコンサルティングに従事。1981年、株式会社アタックスをパートナーとともに設立。企業の経営戦略の策定支援や事業再構築支援などを手がける
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