出版社内容情報
老荘の思想の本質を「真の自己に出会う思想」としてとらえ、入門書としてわかりやすく解説。多忙な日々を送る現代人に、自分の人生や世界について見つめ直すきっかけを与えてくれる1冊。
内容説明
“自分自身を知る”ということこそ、今・ここに実在して生きている私達自身にとって、最も重大にして基本的な問題です。本書は、この老子と荘子の思想の本質を“真の自己に出会う思想”としてとらえ、これを簡潔に、そしてわかりやすく概観することを旨としています。
目次
第1章 老荘思想の世界へようこそ(老荘思想の実態は、そのイメージとかなり違う!;“道”こそが老荘思想の要だ)
第2章 老子の世界への旅立ち(老子の説く“道”とは何か?;老子の“道”を支える考え方は? ほか)
第3章 荘子の世界への旅立ち(荘子の生涯とその著作;“万物斉同”の世界への道のり ほか)
第4章 老荘思想のまとめと易・中国医学との関係(二人の隠者―老子と荘子;老荘思想と易のうらない ほか)
著者等紹介
舘野正美[タテノマサミ]
昭和29年、東京都生まれ。日本大学大学院博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部助教授。中国古代の哲学思想を講ずるかたわら、日本大学アメリカン=フットボール部フェニックスのコーディネーターを務める。平成11年~12年、米国アイオワ州のルーサー=カレッジにて、客員教授として中国哲学を講じ、同時にハワイ大学やカリフォルニア州立大学などでも老荘思想や中国医学の思想などについて講演する。著書に『孫子の世界』(中公文庫、共著)、『道教の歴史と文化」(雄山閣、共著)など
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